【明治安田J1リーグ】名古屋グランパス 2-1 サンフレッチェ広島(4月20日/豊田スタジアム)
悪魔の左足が“679日ぶり”に豊田スタジアムで火を吹いた。名古屋グランパスに2シーズンぶりに帰還したFWマテウス・カストロが、20級のドライブシュートを叩き込みファンが歓喜している。
名古屋はJ1リーグ第11節でサンフレッチェ広島と対戦。降格圏脱出を目指す中、注目のプレーはスコアレスで迎えた40分に生まれた。
MF稲垣祥がセンターサークル内から相手のディフェンスラインの背後へ走るFW永井謙佑へとロングパスを送ると、ボールは相手DF荒木隼人の頭に弾かれる。このセカンドボールをアタッキングサードで回収したのが、マテウスだった。
名古屋の背番号10はアウトサイドで左に持ち出し、対峙するDF塩谷司を振り切るとエリア外から豪快に左足を振り抜く。ドライブ回転のかかった強烈なシュートは、日本代表GKの大迫敬介の手の上を抜け、クロスバーを叩いてゴールへと吸い込まれた。
得点が決まった直後、マテウスはシャツを脱いで喜びを爆発。実況の福本義久氏は「悪魔の左足、豊スタ降臨!マテウス・カストロ、豊スタで復活のゴール!」とシャウトし、「まさに悪魔の左足!」とその“凶悪ぶり”を強調した。
試合の解説を務めた福田正博氏は、「永井が裏にランニングしたことで広島のディフェンスラインを下げさせましたよね。その下げたスペースで、マテウスがしっかりとセカンドボールを拾いました」とシュートに至るまでの連動性について言及。さらに「マテウスは(ゴールまで)距離がありましたけど、彼にしてみたら十分決め切れるだけの距離だったと思います」とゴールまで約20mの距離でも射程圏内であったことを伝えた。
今年1月、サウジアラビアのアル・タアーウンFCから1年半ぶりに名古屋復帰したマテウスにとってホームでのゴールはこれが復帰後初めて。自身のJ1通算200試合目の節目をゴラッソで彩った。
この強烈な一撃にファンはSNSで大興奮。「理不尽なマテウスが帰ってきた!」「マテウス最高」「ゴラッソ」「おかえり」「帰ってきた!みたいなゴールで最高」「まじ最高。悪魔の左足炸裂!!」「ガチエグイ」「チート級ゴラッソえぐすぎる!」「スーペルゴラッソだけど前半で脱ぐのはやめようね」「これだよこれ!」「広島の希望を打ち砕く一撃」「安定のレベチ」などエースの“帰還”に喜んでいた。
なお試合は、48分にもマテウスが追加点を決めて2-1で名古屋が勝利。3試合ぶりの勝点3で順位も残留圏内の17位まで上げた。試合後のフラッシュインタビューでマテウスは、「全選手で勝ち取った勝利だと思うし、サポーターと共に戦えて嬉しい」と謙虚なコメントを残した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





