世界が注目する「Day2」のオープニングマッチとして行われたこの試合は、イヨ、リア、ビアンカという長年のライバル3人が激突。女子トップ・オブ・トップの実力者たちが次々にフィニッシャーを繰り出し、一歩も譲らない過激な展開が続いた。試合後半の勝負所での攻防は、まさに目を見張るものとなった。
ビアンカとリアの激しい攻防に割って入ったイヨが、スプリングボードのミサイル・キックでリアを狙撃すると、6万人を超える観客が総立ちに。しかし、観客を煽るイヨにフレーム外の死角からビアンカの猪突猛進のタックルが炸裂。さらに高難度の450スプラッシュと大技を畳みかける。
ハイライトといえる場面では、セカンドロープからリアがイヨに必殺技・リップタイドの体勢に入るが、イヨが空中で切り返す。トップロープからムーンサルトプレスに出たところを、リアが足を立てて顔面にヒットさせて撃墜。ダメージを受けたイヨを、待ち構えていたビアンカが担ぎ上げて、フィニッシャーのKODを炸裂させた。
通常なら勝負ありの展開。ABEMAのWWE解説・堀江ガンツも思わず「ヤバい、ヤバい」「あーっ」と、もはや評論家というより素のプロレスファンのようなリアクション。イヨの敗戦濃厚かと思われた次の瞬間、間一髪でリアがカットに入り、「よし! よし!」と普段は中立の堀江も興奮気味。瞬き厳禁の目まぐるしい攻防に「やべえ泣けてくる」「すげえ試合」「超すげえ」と語彙を失いがちなファンも続出した。
試合終盤、ビアンカとリアによる感情むき出しのハードヒットの応酬から、ビアンカが長い髪を使った名物の“鞭打ち”攻撃を決め、3度目の正直でリアにKODを炸裂させる。勝利を確信してカバーに入るが…そこに上空からイヨがムーンサルトプレスを着弾。不意打ちの一撃でビアンカからカウントスリーを奪い、見事に王座防衛を果たした。
日本人女子選手として、レッスルマニア初のタイトル防衛に成功したイヨに対し、ファンからは「昨日の全試合超えた」「神試合確定」「歴史的快挙」「殿堂入りだ」など、称賛の声が相次いだ。(ABEMA/WWE『レッスルマニア』)
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