“トランプ関税”めぐり総理VS元総理が激突!
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 23日、国会で行われた党首討論。トランプ関税を巡り、総理と元総理が直接対決です。

【画像】党首討論 維新&国民ともに火花

■ガソリン暫定率、いつ廃止?

立憲民主党 野田代表 石破総理大臣
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立憲民主党 野田代表
「私はやりとりよりも、あの見た目の視覚的な印象は非常に日本にとってマイナスだと思うんです。あの赤い帽子のMAGAの帽子をかぶって、一緒に写真を撮って、非常に喜んでいらっしゃる様子というのは大臣のお人柄だと思いますけれども、でも一線を越えていると思いました」

石破総理大臣
国益全体で考えた時に、赤沢大臣として可能な限りの対応をしたと私は思っております」

 赤沢大臣の、訪米時の行動が追及を受けました。

赤沢大臣
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野田代表
「私はマイナスの印象を持ちましたけれども。次の協議でマイナスを払拭するためにはね、日本も帽子作ってね。MAKE JAPAN GREAT AGAIN、相手に帽子かぶらせるぐらいのことだった方がいいと思いますよ」

  与党が過半数割れして以来、初めてとなる党首討論。夏に控える参院選を見据えた論戦です。

国民民主党 玉木代表
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国民民主党 玉木代表
「総理、国民困ってますよ。物価高で。本当に困っている。まず聞きます。ガソリンの暫定税率、いつ廃止するんですか」

石破総理大臣
「それを目指して、今各党の間において協議が行われている。そのことについての結論が得られる、そのことが熱心な協議の末に、結論が出ることを私どもとして心から期待しているところであります」

 国民民主党の玉木代表は、来月から始まるガソリン価格の1リットルあたり10円引き下げ措置についても、言いたいことが…。

玉木代表
「協議を行ってないですよ。すみません、協議行ってないですよ。10円の補助金によるガソリン値下げ、もう決めちゃうんでしょ。暫定税率廃止はいつやるかなんですよ」
「でも、いつやるか決まっていなくてまた補助金ですか。北海道の人ときのう話しましたけど、10円、ガッカリしていますよ。いつ廃止するんですか」

石破総理大臣
「3党で真摯な協議が行われてる時に、いつということは申し上げられません」

 そして、最大の焦点は、「トランプ関税」です。

トランプ関税についても言及
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野田代表
「残念ながらあのキャップをまんまとかぶらせてしまって、ホワイトハウスで写真で使われてしまった。朝貢外交をやっているように見えてしまったというのは、非常にマイナスだと私は思ってますけれども、総理のご見解をお伺いしたいと思います」

石破総理
「それはいろんな見方があるんだろうと思っています。当然のことであります。なぜトランプ大統領があの席に出てきたのだろうかということを考えた時に、これはやはり日本との関係を一番重視をしているということは、これは私は間違いないと思っております」

野田代表
「何で日本は赤沢大臣だけで、もうすでに数からして劣勢じゃないですか。交渉っていうのはやっぱり同じせめて数でいかないといけないのに、相手が2なのに何で日本1なんだろうと思いました」
「加えて実際に訪米してみたら、商務長官は出てくるわ、あれ国家基本問題の補佐官もちらっと見えましたよね。大統領出てくるわじゃないですか。実際行ったら1対4でしょ」
「私は総理は困難…国難と言ってるわりには、体制整備が弱すぎるし遅すぎると」

石破総理
「よりよきを期して、これから先も努力することは当然です。しかしながら、第1回赤沢大臣、そしてアメリカとの協議において、私どもが体制において劣勢だったとは全く思っておりません」

■日米安保条約の見直しは?

30日にも渡米する方向で調整中
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 赤沢経済再生担当大臣は、アメリカ側と2度目の協議を行うため、30日にも渡米する方向で調整中です。

加藤財務大臣
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 また、直近では日本時間24日、ワシントンで行われるG20の財務相・中央銀行総裁会議に加藤財務大臣の出席が予定されています。その翌日には、アメリカのベッセント財務長官との会談も調整が進められています。

野田代表
「一番日本が米国債を買ってますよと。これからも支え続けますよと。そのかわり激変が起こると。そういうことにも、ならなくなるかもしれないから、それは貴国にとってもダメージですねということぐらいの、さらっとしたスタンスというぐらいは、言ってもいいのではないかなと思いますけど。いかがでしょうか」

石破総理
「ご示唆は承りました。この問題は非常に機微な問題でございますから、代表も総理を務められ財務大臣も務めでありましたから、それはこの問題がいかに機微なものか、さらっとでもそういう問題をどのように取り扱うかということも、百も万もご存じのご質問だと思いますので、ご示唆を承りましたというふうに答弁をさせていただきます」

 揺れ動く日米関係を前に、安全保障の面からも懸念の声が…。

日本維新の会 前原共同代表
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日本維新の会 前原共同代表
「第1次政権でも日米安保は不平等だと、不公平だと、片務的だと。そして安保破棄まで言及したのがトランプさんでした。今回も何で日本はアメリカを守らなくていいのに、日本を守らなければいけないんだということを言ってますよね」
「(日米)安保条約のあり方というものを、しっかりと私は見直すべきだと思います。このままでいいと考えられるか、見直すべきだと考えられるか、総理はどちらですか」

石破総理
「アメリカを他の国が守るというのは、どういう状況なのかということも、本当にリアリティーを持って考えていかねばならないのであって、議論を深めていく必要があると、このように考えております」

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