グンターは「レッスルマニア41」でジェイ・ウーソに王座を奪われたばかり。観客からの「お前はタップアウトした!」というチャントや、名物実況者マイケル・コールとマカフィーらのコメントに逆上。
この日、リングサイドに登場していた解説陣に対して因縁をつけ始め、圧迫面接のような状況に。「試合内容を正確に伝えただけ」と戸惑うコールたちをよそに、グンターは「ふざけんな! なめとんか!」と完全に“迷惑クレーマー”と化した。
ベテラン解説者に詰め寄り一触即発の場面となり、元NFL選手で恰幅のいいマカフィーが仲裁に入るが、ヒートアップしたグンターはマカフィーを突き飛ばし、コールにチョークホールドを仕掛ける。これに反応したマカフィーがコールをかばってグンターにフォアアームで反撃した。
ここでようやくWWEのセキュリティ陣が制止に向かうが、制御不能となったグンターは激怒。今度はマカフィーに狙いを定め、首をつかんで強烈なスリーパーホールドを約1分間にわたって締め上げる。マカフィーの顔は赤紫に変色し、意識を失いかけたままリングサイドの床へと叩きつけられた。
会場が騒然とする中、マカフィーのポッドキャスト番組のクルー(ボストン・コナー、タイ・シュミット、DBoneら)が最前列からバリケードを越えてリングサイドに殺到。特に黄色いフーディーを着た一般人のおじさん、ボストン・コナーがグンターに向かって突進。素人の乱入と判断したセキュリティが即座に制止に入り、コナーはあっという間に拘束された。
「素人が乱入!?」「顔真っ赤やんけ…」「頸動脈入ってるぞ!」となどファンも騒然。マカフィーの容態を案じる声も多数寄せられた。カメラはコナーの抵抗をしっかりと捉え、観客からは「もっとやれ!」というチャントも飛び交った。普段は対応が遅いと評されるWWEのセキュリティ陣だが、このときばかりは機敏に対応し、コナーを即座に確保。その手際の良さに驚く声も聞かれた。
元アスリートとはいえ、レスラーのガチチョークで締め上げられたマカフィーはそのまま倒れ、医療スタッフのチェックを受けながら番組の残り約45分を欠席。クルーたちはマカフィーを心配そうに見守り、一部のメンバーはセキュリティに猛抗議。過去にリングに上がったこともあるマカフィーだが、今回の事件をきっかけに、グンターへのリベンジの可能性も浮上。今後の動向から目が離せない展開となっている。(ABEMA/WWE『RAW』)
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