【明治安田J1リーグ】FC町田ゼルビア 0-1 湘南ベルマーレ(4月25日/町田GIONスタジアム)
乾いた音が鳴り響き、痛みで悶える様子にスタジアムが騒然とした。FC町田ゼルビアに所属するオーストラリア代表FWのミッチェル・デュークが、ゴール前のボールにスライディングで詰めにいった際に、勢いよくポストへと突っ込んでしまったのだ。
町田はJ1リーグ第12節で湘南と対戦し、後半アディショナルタイムの失点により0-1で敗れている。無得点に終わったホームチームがゴールに近づいたのは、38分だった。
町田はMF仙頭啓矢が自陣でボールを奪うと、カウンター攻撃を開始。センターサークル内でFW相馬勇紀が縦パスを引き出すと、ワンタッチで右サイドを駆け上がるFWナ・サンホへ展開した。
速攻に転じたことで、湘南のバックラインは手薄な状況。カバーのためGK上福元直人が飛び出してきたのを見逃さなかったナ・サンホは、ループシュートを狙った。同時に猛スピードで駆け上がっていたデュークもファーポストを目がけて走り、シュートコースが枠を外れそうだったため、スライディングで詰めにいった。
しかし、そのタイミングがわずかに合わず、ボールが先に左ポストに当たって跳ね返ると、遅れてデュークもポストに直撃。「ガシャン!」という乾いた音が会場に響き渡ったと同時に、足を抑えながらその場でのたうち回った。
解説の戸田和幸氏が「かなり音が聞こえましたから、強く当たったと思います」とコメントし、実況の吉野真治氏も「ええ、大きな音が聞こえてきました……」と放送席にも届くほどの衝撃音だった。
デュークが痛みにもだえる姿を見て、サポーターはSNSで反応。「デュークそれは痛い」「すげぇ音したぞ、デューク大丈夫かな」「ほんと痛そうだったし映像見ても痛そう 脛当てが一応守ってくれたのか、、」と心配する声が上がった。
ただ戸田氏は「ナ・サンホはシュートだったと思いますけど、デュークはシュートが外れるかもしれないとしっかりと想定した上で、走っていますよね。本当にあと少しでした。走りながら自分がゴールポストに向かって突っ込むというのはわかっていたと思いますけど、ゴールを決めるという強い意思を感じるプレーでした」と、その勇敢さを讃えた。
サポーターからも、心配の声と同時に「デューク、ポスト強打したけど勇気がすごい」「デューク痛かったね大丈夫か ナイスプレー!」「今日のデューク過去1カッコイイ」「デューク漢すぎるよ!」「デュークぐらいの気持ち見せて欲しいよなあ」と、その漢気も絶賛されていた。
デュークも直後にはトレーナーと共にコーナーエリアを走り、問題なくプレーを続行。77分まで奮闘したが得点を決めることができず、チームは黒田体制で初の3連敗を喫した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





