経営コンサルタント業界で生き残っていくためには「人間力」が必要?
実際に、2024年度に倒産した151件のうち、資本金が1億円未満の企業は149件と98.6%を占めている。そんな生存競争の激しい経営コンサルタント業界で生き残っていくためにはどのようなことが必要なのか。東京商工リサーチの櫻井氏は以下のように推察する。
「やはり優秀で、相手の気持ちをきちんとおもんぱかれる人材でないと、生き残っていくのは厳しいと思う。AIが出てきたり、顧客のニーズも高度化している中で、単純なアドバイス業務だけではAIにとって変わられてしまう。そういった冷静なソリューションを提供しつつも、お客様に対して寄り添えるような、そういった『人間力』も必要なのかと思う」
経験や人柄、人脈など属人的な性質が強い分、優秀な人材を確保し、顧客に高付加価値を提供できるかを今問われている。ノンフィクションライターの石戸諭氏も自らの属するメディア業界が置かれる現状も交え、以下のように語った。
「メディア業界も同じ構造を抱えていると思った。記者やライター、アナウンサーは資格が必要ない。名乗ったあとに何か特色を出していかなきゃいけない。大手メディアはチーム力、総合力で勝負できるけど、小さなメディアや独立してやっていくのならば、何らかの特色と属人的な力で勝負しないとしょうがない」
変化の早い時代で不況な業界が残っていくために必要なことについては、以下のように主張する。
「やはり新しいことをやっていくということに尽きると思う。自分は他とは違う“こういうことができる”という成果を継続的に出していくのと、変わっていくニーズに対して、どういうものを提案できるかにかかっている。今までみたいな“常識に頼って事業をやっていれば大丈夫”ということがなくなってきたと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
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