好井は「で、話はここからやねんけど」とその恩師が巻き込まれた事件へ。
恩師は小学校を辞め、今は実家の一軒家に一人暮らし。時々、公民館の囲碁将棋教室に通っていた。
囲碁将棋教室の講師の一人が「山本君」という20代半ばの青年。1年ほど経つと恩師は山本君と仲良くなり、時々家の困りごとを解決してもらったそう。
そんな折、自宅に床暖房の訪問販売が来るように。恩師は「高いから山本君に相談しようかな」と思うものの、会えないまま数週間が経った。
ある時、床暖房の業者と思われる作業服の2人組がインターホン越しに訪問。「上司を連れて来ている」と言われ、見積もりを取ってもらおうと軽い気持ちでドアを開けた。
ところがそこから記憶がなく、気づくと病院のベッドの上。訪問業者は強盗だった。好井は「闇バイトの餌食になってたんです」と説明。ドアを開けた時、恩師は金槌で頭を叩かれ気を失ったのだった。
闇バイトグループは「指示役」「リクルーター」「実行役」「身辺調査隊」など役割分担。そのうちの2人が捕まった折、警察官から「見覚えないですか」と確認を受けて衝撃の事実が発覚する。
実は「身辺調査隊」は囲碁将棋教室の山本君。山本君は床暖房の相談に乗るフリをしてさまざまな場所の写真を撮っていたのだった。好井は「何があるかわからんな」と話を締めた。




