当時は、不良たちが「お互いに襲おうと待ち伏せ」するなど、緊迫した空気感があったという。そんな環境で活動していた前田に、若林が「武器とか凶器で襲われたことはないんですか?」と尋ねると、前田は「(武器を持っているか)よく見定める」と、生き抜くための心得を語った。
また、実際に武器を持った相手と対峙したこともあるといい、前田はその時のエピソードを告白。ある日、車で移動していたところ、代官山の交差点で関東連合の不良たちがたむろしており、道がふさがれて進めない状態に。誰も前に出ようとしなかったため、「誰かが1番に行けば、あとからついてくるだろう」と考えた前田が先陣を切って向かったものの、「後ろを見たら誰も来なかった」という。
「誰も来ないから戻りやがったと言われたらカッコ悪いから、これはもう行くしかない」と腹をくくり、不良たちのもとへ向かうと、バイクに2人乗りして鉄棒を持っている人物の姿もあったという。
バイクを蹴り倒して「どけ!」と一喝すると、不良たちが一斉に向かってきてしまい、ピンチに陥った前田。内心では「これは変な風になったな」と焦りながらも、「一番強そうなやつをシバいたらいいだろ」と、標的を絞って戦おうとしたという。
その時、不良たちのボスらしき人物が姿を現し、前田の顔を見るなり「前田さんですか!?」と声をかけてきたという。「そうだよ」と答えると、ボスはすぐさま「失礼しました!お前らどけどけ、前田さんの車通してやれ!」と仲間たちに指示を飛ばし、その場は収まったという。
この時のボスは関東連合の「偉いやつ」だったといい、後にその人物が出版した本を読んだところ、前田とのエピソードが綴られていたという。前田は「その話はあちこちで自慢した」と語り、スタジオの笑いを誘っていた。
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