ジェイは「レッスルマニア41」でグンターを破り、15年のキャリアを経て初の団体のトップとなるWWE世界王座を獲得。この日もファンからの「YEET」チャントで絶大な支持を集めていたが、そのお祝いムードに水を差したのがローガンだった。
ローガンは「レッスルマニア」でAJスタイルズを下し、次なる標的として世界王座を宣言。観客のブーイングを無視し、マイクを握ると「ジェイ、お前が15年かかって手に入れたそのベルト? 俺は4年でそれ以上のことをやってのけた。お前はいつものようにしくじるだけだ。インターコンチネンタル王座を失った時より早く、その王座も失うぞ」と痛烈な挑発。ジェイの「YEET」を「バカバカしい」と嘲笑し、自身の短期間での成功を誇示した。
この挑発にジェイも「欲しいなら、リングで俺から奪ってみな!」と応戦。15年の苦労と情熱を訴えるも、ローガンが再び「YEET」を侮辱した瞬間、ジェイの表情が一変。鋭いスーパーキックをローガンのアゴに叩き込んだ。
クリーンヒットで「バチン!」という音とともに、ローガンは仰け反って大の字に崩れ落ち、完全KO。ジェイは倒れたローガンを見下ろし、両腕を広げて「YEET」を叫び、会場は爆発的な盛り上がりを見せた。
ABEMAの解説者で週刊プロレスの井上光は「うるさいヤツを黙らせましたね」と、この絵に描いたようなヒーローショーに興奮気味だったが、ファンの反応は意外な方向に向かった。
ファンは「いい倒れ方」「素晴らしいお手本」「綺麗に倒れるね」「きっちりやられてくれる…」「こいつプロレスまじで上手い」と、ローガンの見事な“やられっぷり”への称賛の声が多数。デビュー戦で「コースト・トゥ・コースト」の超難度の飛び技を披露するなど、屈指のハイフライヤーぶりを見せてきたローガンだが、この日は“やられ役”としても一流のムーブでファンを唸らせた。
その後、バックステージでは一転。ジェイがサミ・ゼインと会話中に、ローガンが背後から奇襲。ボクサー仕込みの強烈なパンチでジェイをKOし、不敵な笑みを浮かべて逃走。一気に両者の因縁が深まり、5月10日(日本時間11日)の「バックラッシュ 2025」での王座戦が濃厚となった。(ABEMA/WWE『RAW』)
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