朝久は第5代K-1ライト級王者として、空手をバックボーンとするハイキックや膝蹴りでKOの山を築いてきた猛者。RIZIN2戦目となる今回は「ぶちのめす」と強気な姿勢でリングに臨む。一方、ウザ強ヨシヤは現役フジテレビ社員で、キックボクサーとして働きながら格闘技に挑む異色の存在。過去のRIZIN参戦では勝利を逃したが、トリッキーな動きと手数で会場を沸かせてきた。ノーギャラでの出場を宣言し、「自分も会社も変える」とフジテレビの現状に切り込む姿勢で話題を呼んでいる。
試合開始からプレッシャーをかける朝久に対し、トリッキーで“ウザい”動きに活路を見出すヨシヤ。ハイキックから左右のローキック、バックブロー、変則ステップなど、クセの強い動きはまるで“令和の須藤元気”のようだ。
相手を撹乱させるセオリー度外視のファイトスタイルに、イライラを隠せない朝久は、ブレイク後にハイキックを放ち警告を受けるなど、完全にペースを乱される。
会場に「盛り上がれ、もっと!」と煽って調子付いたヨシヤだったが、いよいよ本気モードとなった朝久に追い詰められ、迎撃の左ストレートでダウン。さらに追撃を受けフラフラになりながらも“効いてない”アピールを見せ、息も絶え絶えながら気丈に振る舞った。
2ラウンドでは、急発進のバックブローで反撃を試みたヨシヤだが、打ち際を完全に読まれてワンツーで再びダウン。その後はトリッキーな動きが通用せず、逃げ回る展開の末、朝久の猛攻から繰り出された左ハイキックに沈んだ。
“格の差”を見せつけた朝久の勝利に対し、ファンからは「朝久泰央が強いのは当たり前」「“殺してやろう”という言葉通り」と、圧勝を称える声が多数。トリッキーな動きで序盤に朝久を惑わせたヨシヤについても、「ちゃんと朝久をキレさせたのは偉い」など、試合外での挑発や存在感を評価する声もあった。
会社の就業規則に背きクビ覚悟の”男気”参戦にファンから「無職となるウザ強さん」と冷ややかな声の一方で挑戦自体に「負けるとわかってても東京ドームに立つのは凄い」との声も寄せられた。




