【セリエA】パルマ 0-1 コモ(日本時間5月3日/エンニオ・タルディーニ)
【映像】鈴木彩艶、「マトリックス仰け反りプレッシャー」の瞬間
パルマのGK鈴木彩艶が“覇気”をまとった瞬間だった。相手FWに1対1のピンチを作られた中でもコースを切り続け、最後はボールに触れずともプレッシャーで失点を許さなかった。
日本時間5月3日に鈴木が所属するパルマは、4連勝中の好調コモと対戦。残留に向けて一つでも多くの勝点を稼ぎたい試合で、日本代表GKがビッグプレーでチームのピンチを防いだ。
スコアレスで迎えた72分にコモは、FWジョナタン・イコネがパルマの最終ラインの背後に抜け出すことに成功。フランス人アタッカーと鈴木が1対1でマッチアップする状況となった。
味方のサポートが遅れていた日本代表GKからすると、圧倒的に不利な状況だったが、レフティーのイコネに合わせてシュートコースを切って対応。フェイントを駆使する相手に対して安易に飛び込むのではなく、徐々に選択肢を削る詰め方でプレッシャーを与えた。
この対応にイコネは最終的に右足に持ち替えてシュートを放ったが、身体を映画『マトリックス』の主人公のように仰け反りながらぐいっと手を伸ばしてきた鈴木に屈する。利き足ではなかったこともあり、精度を欠いてボ-ルは枠外へ。ビッグプレーで絶体絶命のピンチを防いだ鈴木は「よっしゃー!」と叫び、逆に圧力に負けシュートミスしたイコネは唖然とした表情をしていた。
この場面はファンの間でも話題を集め、ABEMA視聴者は「よく耐えた」「ザイ圧」「いいプレッシャーだ」「ザイオン化け物やって」「ザイオン強い」「ザイオンの覇気」「よく我慢した」「地味にスゲーな今の」「最後の腕の伸ばし方すごい」「リアクションの速さレベチ」「背筋で起き上がって反応するの凄いな」「触れずに防いだ」などとコメントし、絶体絶命を防いだビッグプレーに称賛の声が寄せた。
鈴木は79分にほぼノーチャンスに近い形でFWガブリエル・ストレフェッザにゴールを許し、チームも0-1で敗戦。ただ、前半にもDFマーク・ケンプフのヘディングを弾くスーパーセーブを見せていたこともあり地元メディア『PARMA live』の個人採点ではチーム最高の7点。寸評では「ケンプフに対して奇跡を起こし、猫のように左へ飛び込んだ。後半もイコネを魅了することに成功したが、ストレフェッザのゴールを阻止することはできなかった」と、個人としては高い評価を受けた。
現在16位のパルマは、昇格1年目で目標の残留を勝ち取れることができるか(18〜20位がセリエB降格)。今季は残り3試合で、次節は日本時間5月11日に残留争いのライバルであるエンポリと対戦する。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





