勤務先代表・コメント

「本件事故に関しましては、被害者であるトラックドライバーを救助するため、関係各署へ通報してくださった方、消防隊などが到着するまで交通整理などをしていただいた方、排水自粛などの不便を余儀なくされた近隣住民さま、120万世帯にものぼる下水道排水関連地域の住民の皆さま、企業さま、店舗経営者さまがいらっしゃいます。

このように被害者救済活動に、直接・間接に多大なるご協力を頂いたすべての方に対し、心より謹んで感謝申し上げます。このようなご協力を報道で目にするにつけ、涙が止まりませんでした。

トラックドライバーは必ずきっと生きて帰ってきてくれると信じて、われわれ一同、希望を捨てず今に至りました。

しかし、残念ながら大変無念な結果となってしまいました。

被害者のトラックドライバーは、仕事にまじめで、とても温厚な方でした。

おっちょこちょいな部分もありましたが、それも含め憎めない素直なお人柄であり、運転はその性格のまま、とても優しい運転をされていました。

ご高齢にもかかわらずムードメーカー的存在で、帰社すると事務所内も自然と笑顔に包まれたものでした。

20年以上も働いてくれたのですが、体が動く限り働きたいとの本人の強い要望もあり、会社は将来的にもできる限り雇用を継続していくつもりでおりました。

本件事故は突然にやってきました。被害者のような良い方がなぜこのような悲惨な事故に巻き込まれなければならないのか、心の整理がつきませんでした。

自分を責めることもありました。しかし、時が戻る訳はなく、あの日から被害者は帰ってきません。被害者遺族さまもわれわれ従業員一同も、被害者ドライバーのことを哀傷しきっております。

もう2度と同じ思いはしたくありません」

74歳の運転手の遺族・コメント全文
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