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 そこで暮らしていたのは、10年ほど前に東京から完全移住した76歳の夫婦。国立公園内の敷地内だが、環境庁に申請し、自分で山を開拓して家を建てたという。また、パッションフルーツやパパイア、キウイといったフルーツの畑や家庭菜園も。

 男性は東京理科大学の薬学部を出た後、アメリカ・ペンシルべニア州立大学の大学院へ。博士号を取り、ポストドクトラルフェローとしてハーバード大学に行くと、心臓の研究を行った。30歳で同じく研究者の日本人女性と結婚、長男をもうけたが、日本に戻る男性とアメリカで研究を継続する妻とで、互いの道を尊重し離婚。42、3歳から臨床試験を受託する会社を始め、従業員として入社した中国出身で研究者の女性と再婚した。

 実は、10年かけて移住先を探しながら日本各地を旅行していたという2人。「海辺の高台」という男性の希望条件に、見事に合致したのがこの場所だった。大きく設計したリビングの窓からは、海を望むことができる。

今のの生活に「大満足」「人生これでいい」
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