試合は激しい攻防が続き、ライラが徐々にカンパーナ(釣り鐘固め)などサブミッション技で優勢に。さらにロメロ・スペシャル(吊り天井固め)を完璧に決め、吊り上げては落とし、また吊り上げるという“無限ロメロ・スペシャル”を披露。

 これまで乱闘が目立っていた両者にとっては異例のテクニカルな攻防に、ファンからは「見たのライガー以来だ」「昔の日本のプロレス技だ」「この技久々に見たわ」と驚きの声が上がる。股関節を極限まで開き、ふくらはぎや腕も極める拷問技からの丸め込みでニアフォールを奪うと、「凄い絵面だな」と驚嘆する声も飛び交った。

 中盤になると、ベッキーが髪をつかんでトップロープに打ち付ける反則技。技を繰り出すよりもマウントでのパンチなど、喧嘩ファイトに終始。悪魔のような形相で弟子への怒りをぶつけ、会場からは大ブーイングを浴びた。椅子や露出したターンバックルを使うなど、卑劣な戦術はエスカレート。何度かフィニッシャーのマンハンドル・スラムを決めるも、ライラがことごとくキックアウトし、気持ちの強さを見せつけた。

 猛攻を耐え抜いたライラは、後半に雪崩式スーパープレックスやナイトウィングなどの大技を繰り出し、得意のロールアップで応戦。手札が尽きたベッキーは、目潰し攻撃からマンハンドル・スラムと見せかけての丸め込みという奇襲に出るが、ライラが一瞬のロールアップで逆転勝利を収め、王座を防衛した。

 試合後、フラストレーションを爆発させたベッキーはライラを襲撃。ボコボコに殴りつけ、さらには腕をディスアーマーで極める暴挙に出ると、レフェリーとセキュリティが総出で止めに入るという不穏なエンディングに。かつてリスペクトしていた師匠から目潰しまで受けたライラは、肉体的にも精神的にも限界に近い様子。王座ベルトこそ守ったものの、スタッフに支えられて立ち上がる痛々しい姿は、王者とは思えないほどだった。(ABEMAWWE『BACKLASH』)

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【映像】股関節を極限まで…衝撃の“拷問技”
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