【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ 2ー1 川崎フロンターレ(5月11日/国立競技場)
ワールドクラスの一撃だ。鹿島アントラーズのMF舩橋佑が川崎フロンターレ戦で、迫りくる相手を右足でかわして強烈な左足シュートを叩き込んだ。技術が詰まった22歳のJリーグ初ゴールが話題となっている。
国立競技場に駆けつけた59,574人が熱狂の渦に巻き込まれたのは、J1リーグ第16節の45+1分のことだ。1点を追いかける鹿島が川崎Fのプレスを掻い潜り、左サイドを起点にゴール前に迫る。DF安西幸輝のクロスをボックス内で受けたFW鈴木優磨は、厳しいマークに遭ってシュートを打つことができず、倒れ込みながらも中央に折り返した。
このボールに反応したのは、ペナルティーアーク付近に陣取っていた舩橋だ。素早く落下地点に入ると、右足のインサイドでトラップ。次の瞬間に左側から川崎FのMF大関友翔がトラップ際を狙って奪いにきたが、右足でボールを浮かせながら左方向に持ち出して華麗にかわすと左足を一閃。インステップでジャストミートさせたシュートが勢いよく枠の左上隅に飛んでいき、ブロックとゴールカバーをもろともせずにネットに突き刺さった。
同点ゴールを決めた舩橋は、弾ける笑顔でジャンピングガッツポーズ。チームメイトと熱い抱擁をかわし、喜びを爆発させた。解説・水沼貴史氏は「かわしてからのシュートが見事でした。ゴールカバーが入っていましたけど、(シュートは)その上でしたよね」と称賛し、ゲスト解説・柿谷曜一朗氏も「よく慌てずに1回(ボールを)止めました」とシュート前のプレーを讃えている。
このスーパーゴールはサッカーファンの間でも話題に。SNSでは「舩橋うますぎんだろ」「何この落ち着き」「これが初ゴールはえぐい」「ちょっと鳥肌立ったんだが」「プラティニかよ」「エグすぎるシュート」「冷静かつうまい」「月間ベストゴール確定だよね?」など称賛の嵐となった。
また、「泣いて喜びました。本当に良かった。おめでとう」「舩橋くんかっこよかった!鹿島の漢の顔でした!」「育成からの生え抜きが決めるゴール。我が子のようにうれしい」「長年の努力が報われた瞬間」「涙が出た」「舩橋くん初ゴールおめでとう!ほんとにほんとにかっこよかった」「今日の舩橋のゴールは鹿島の新時代を切り開く一歩目かもしれない」「小笠原満男の薫陶を受けた生え抜きのボランチがこの大舞台で結果を残した意味はむちゃくちゃ大きい」など、ジュニア年代から鹿島一筋でプレーしてきた22歳がプロ6年目で決めたJリーグ初ゴールに鹿島ファンたちが感動していた。
舩橋は試合後のフラッシュインタビューで「(ゴールの瞬間は)あんまり覚えていないんですけど、相手選手が飛び込んできたところだけ覚えていて、あとは感覚で打って本当に入ってよかったと思います」と、はにかみながらJ初ゴールの喜びを口にした。
その後、鹿島は65分にもネットを揺らして逆転勝利。破竹の6連勝で首位の座をキープしている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





