6月7日(日本時間8日)に開催される「マネー・イン・ザ・バンク」“女子MITBラダーマッチ”への出場権を賭けた重要な一戦。勝者には将来のチャンピオンシップ挑戦権が与えられる。この日、年末以来の怪我から復帰したカイリ、“大本命”リア、そしてユニット解体後に心機一転を図るゾーイの三つ巴戦は、開始早々から激しい攻防が繰り広げられた。
序盤は、リアがフィジカルの優位性を活かして他の2人を圧倒。投げっぱなしスープレックスなどパワー系の攻撃で主導権を握る。一方、存在感を示したいカイリは、素早いドロップキックやコーナーからのダイブで応戦。ゾーイもハイフライングな技で果敢に攻め、アクロバティックな動きで高い身体能力を見せつけた。
しかし、そのハイリスクなスタイルが悲劇を招く。試合中盤、ゾーイはカイリの場外ダイブを阻止しようと、トップロープからスプリングボード・ミサイルドロップキックを狙うが、わずかに距離を見誤り、着地に失敗。右膝が不自然な角度に曲がり、リング中央で苦悶の声をあげて悶絶した。
この場面にはファンも騒然。「あ、これはマジなやつだ」「痛そう」「ガチでやってしまったか」「足が変な方向に…」と不安の声が相次いだ。レフェリーは即座に試合を中断し、リングサイドの医療スタッフを呼び寄せた。
ゾーイは過去に前十字靱帯、内側側副靱帯、半月板を損傷する大怪我を負っており、現地実況でも重傷の再発が懸念された。最終的に、医療スタッフが彼女をバックステージへ運び出し、ゾーイは戦線を離脱。試合はカイリとリアの一騎打ちとなった。
終盤、リアが持ち前のパワーでカイリを圧倒。カイリもスピードとテクニックで応戦したが、最後はリアがシグネチャームーブ「リップタイド」を決めてピンフォール勝ち。MITBラダーマッチへの出場権を獲得した。
試合後、ゾーイの負傷の影響は女子部門全体に波紋を広げ、対戦相手だったカイリとリアをはじめ、イヨ・スカイやナタリアなど同僚レスラーがSNSで激励メッセージを投稿。WWEを退団したばかりの元同僚ソーニャ・デビルも、過去のユニット写真を添えて想いを寄せた。(ABEMA/WWE『RAW』)
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