■川口市、外国人の大半は中国人
度々メディアで報じられる川口市のクルド人問題。現在、川口市の人口は60.7万人で、そのうち外国人は4.8万人。外国人のうち53.60%は中国人と半分を占め、以下ベトナム(12.80%)フィリピン(6.25%)韓国・朝鮮(5.94%)と続き、クルド人を含むトルコ人は3.14%、実数では1513人だ。河野氏も「クルド人の問題がクローズアップされるが、外国人の数では中国人の方がはるかに大きい。クルド人の中にも飲食店を構えて、街に溶け込んでいる人もいる」。一方で条例に引っかかるヤードを作り、その中で働く人々がいる現実も指摘する。「おそらく解体などの仕事。川口や蕨にはクルド人が代表を務めている企業もものすごい数がある。明らかに条例違反なのに、そのまま放置されている状況が続いている」。
河野氏が懸念しているのは、正規ルートで難民として認められている外国人が“偽装難民”の存在によって、厳しい目や差別を受けたりすることだ。「(偽装難民は)観光目的として入ってきて、後で難民申請をしている。ルール通り入ってきて、ちゃんと社会に溶け込んで暮らしている人がいるのに、明らかにルールを逸脱している者が何も対処されずそこにいることで、ルール通りに来ている人を巻き込んでいる。そのために『お前ら、みんな出ていけ』となってしまうことは、なんとかしないといけない。今はクルド人の問題だが、これがベトナムやインドネシア、中国の人まで巻き込まれてはいけない」と、ヘイトが起きる要因の解決を求めた。
■偽装難民を送り込むブローカーも
