■選挙時と当選後の変化も丸わかり

KOKKAI DOCの特徴
拡大する

 政党が掲げる公約を分析する試みは、これまでにもあった。KOKKAI DOCは、政治家1人ひとりの思想が可視化されているところもポイントだと加藤さんは語る。「たとえば自民党のこの人には票を入れたいけど、この人には入れたくないということもあると思う。もう少し粒度の高い政治的判断を、このサービスを通してできるようになってほしい」。

 Vote Matchとの違いについては、政治家が有権者向けに票を得るために発した言葉か、実際に国会で発した言葉かを注視している。「Vote Matchは(政治家の)アンケート結果によるものが大きい。それぞれ立候補者が世論にどういうイメージを持ってもらいたいかというモチベーションで、アンケートにも返しているので、選挙で受けるようなことを言っている」。ただし晴れて議員となり、国会で発言するとなるとまるで変わるケースもある。「いざ国会が開会していろいろな議論をしていくと、全然違うことを言っていることがあるかもしれない。なので僕の取り組みは、やはり実際に国会で何を言っているのか、国会で何をしているのかという問いに答えるもの」と説明した。

 ひろゆき氏は、新たなアイディアとしていわゆる「裏金問題」でも注目された政治資金報告書のデータベースとの連携を提案する。「政治家個人の名前を入れると、どこからいくらもらっているのかが全部出てくる。それと政治家の発言をセットで見ると、ここからお金をもらっているから、こう言っているんだとすごくわかりやすくなる」。自費でサイトを運営する加藤さんへの負担も大きいことから「誰かお金を払ってやってください。10年後くらいには日本の政治にとって重要なツールになるかもしれない」と、支援者を募っていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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