この試合は、6月7日(日本時間8日)に行われるマネー・イン・ザ・バンク(MITB)ラダーマッチ出場権を賭けた予選で、激しい攻防、特にナタリアの技術が際立つ一戦となった。

 復帰後のヒールターンで完全に“悪魔化”したベッキーはこの日も健在。試合開始早々、ベッキーがロクサーヌに共闘を持ちかけるも裏切り、髪を引っ張ってリング外へ。ナタリアもバリケードに叩きつけられ、ベッキーが序盤を支配する。

 ロクサーヌもトペ・スイシーダで両者をなぎ倒して逆襲。リングに戻ると、ベッキーとロクサーヌがニアフォールを奪い合い、ロクサーヌがベッキーのマンハンドル・スラムを切り返す。ナタリアはベッキーにスープレックスを決め、背中にキックを叩き込み、ロメロ・スペシャルで圧倒。さらに、ベッキーとロクサーヌにダブル・シャープシューターを極め、会場を熱狂させた。

 ABEMAWWE実況でも「現時点でWWEに一番長く在籍している女子選手がナタリア。2007年から活躍していて(2008年デビュー)、デーヴァ時代から王者になって各年代で頂点を極めた重鎮」と、そのレジェンドぶりに言及した。

 試合は一進一退の展開に。ベッキーがドロップキックでナタリアを場外へ。するとロクサーヌがクロスボディで追撃。ナタリアはパワーボムでベッキーをロクサーヌに叩きつけ、試合をコントロールする。

 終盤、ベッキーと絶賛抗争中の女子インターコンチネンタル王者ライラ・ヴァルキュリアが乱入し、ベッキーをリング外へ引きずり出して乱闘。一度はリングに戻り、ナタリアがベッキーへシャープシューターで畳みかけようとするも、ライラが「私の獲物よ!」とばかりに再びリング下へ。

 この攻防で“わちゃわちゃ”している間に、ナタリアは不覚にもロクサーヌに背後を取られ、フィニッシャー「ポップ・ロックス」を決められ、3カウントを献上。ここまで“ナタリア無双”を繰り広げた激闘の結果か、ストッキングがビリビリに破れ、お尻がはみ出したままのワン・ツー・スリー。ファンからは「ストッキングが破れて生尻が…」「ケツ破けてる」と悲鳴も…。

 結果はロクサーヌがMITB出場権を獲得し、昇格決定早々“RAWロースター”としての地位を確立する結果となったが、試合の主役はナタリア。「年齢は数字に過ぎない」とばかりに見せたキレキレの戦いぶりに、ファンから「ナッティありがとう」「ナタリアよかったな」「80歳くらいまで続けてほしい」「お疲れ様」など、労いのコメントが相次いだ。(ABEMA/WWE『RAW』)

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