【セリエA】アタランタ 2-3 パルマ(日本時間5月26日/ゲヴィス・スタジアム)
パルマのGK鈴木彩艶が”最後の砦”として立ちはだかった。今季のセリエAで2番目に多い得点数を記録したアタランタの流れるような攻撃を、日本代表守護神が仁王立ちセーブでストップ。勝利が必須の試合で絶体絶命のピンチを救っている。
日本時間5月26日に残留を目指すパルマは、3位フィニッシュが確定しているアタランタと対戦。他会場の結果次第では降格の可能性も生じてくるため、勝利が必須の試合だった。
この大一番で鈴木がチームを助けるビッグセーブを披露する。スコアレスで迎えた29分、アタランタCBオディロン・コスヌの縦パスを起点に右サイドからパルマの守備を崩すと、最後はボックス内で右WBのラウル・ベッラノーヴァが中央に折り返す。このグラウンダークロスを、今季セリエAで得点王に輝いたFWマテオ・レテギがダイレクトで合わせた。
パルマからすると完全に崩された場面だったが、鈴木が文字通り最後の砦として立ちはだかった。事前のポジショニングでコースを消したうえ、超至近距離のシュートをしっかり見極めて、“仁王立ち”の体勢でボールを身体に当てて弾き出しのだ。
この1点ものの場面でのビッグセーブは、ABEMAのコメント欄やSNSでも大きな話題に。ファンからは「ザイオン!ナイスセーブ!」「ザイオンが神なんやけど」「ザイオンすげえ笑」「ザイオンもNICEブロックだな」「ザイオンは相変わらず神」など、絶賛の声が寄せられた。
また、この試合ではアタランタのGKマルコ・カルネセッキも好セーブを見せていただけに、「カルネセッキも神だが、ザイオンもまた神」「残留争い云々以前にカルネセッキとザイオンのレベルが高すぎて観てて楽しい」「やっぱりGK目線だとセリエAは世界最高のリーグだ」などの声も目立った。
その後、パルマは前半に2点を先制されるも、後半に3点を奪って3ー2の逆転勝利。これで自力での残留を確定させ、鈴木もこのシュートを含めて2本の枠内シュートを止めて勝利という目標達成に大きく貢献した。
現地メディアの評価も上々だ。地元メディア『PARMA live』は採点7を付け、「失点阻止は難しかったが、少なくとも3つの状況で奇跡的な活躍を見せた。彼はチームを何度も浮上させる。準備段階でリスクを冒さず、常に反応した」と寸評した。さらに『tottomercatoweb』は採点6と及第点だったものの、「2失点はどうしようもなかったが、それ以外は注意深く、何度かタイミングよく対応してチームのピンチを回避した」と一定の評価を与えている。
GK大国イタリアで1年間を通じてレギュラーの座を担い、パルマを残留に導いた鈴木は、これから日本代表に合流予定。6月5日にアウェーでオーストラリア代表、6月10日にホームでインドネシア代表と対戦する2連戦は、初招集&復帰組が多いフレッシュな陣容だけに、守護神・鈴木の活躍にとりわけ期待がかかる。
(ABEMA de DAZN/セリエA)






