ブルガリア出身の獰猛なヒール、ルセフはWWE復帰後、戸澤が所属する“アルファ・アカデミー”をターゲットにしてきた。前回は相棒・オーティスがルセフの容赦ない攻撃に敗れただけでなく、試合が終わっても得意のフィニッシャー「アコレード(キャメルクラッチ)」を絶対に離さない暴挙に、温厚な戸澤が怒りの対戦要求をするひと幕もあった。

 ゴング前、Tシャツをビリビリと破り気合を見せた戸澤。ルセフの見切り発車のクローズラインをかわしてエルボーを叩き込むが、ルセフは子どもをあしらうように振り払う。戸澤もロープワークと持ち前のスピードを活かし、素早いストライク、トップロープからのミサイルキックで反撃するが、ルセフのクローズラインでド派手に一回転。

 ルセフは「ウォー!」と謎の雄叫びをあげ、巨漢に似合わず小走り、小ジャンプからのスーパーキック(マチカ・キック)を放つと、殺人技「アコレード」を炸裂させた。戸澤は粘る気ゼロ…抵抗する間もなく瞬殺タップアウトで試合終了。あまりの呆気なさにファンも「もーおわり?」「もう終わりか」「おいおい瞬殺だよ」と唖然。

 その後も恒例となった、キャメルクラッチをかけ続けバックチョークで相手を痛めつけるだけのパフォーマンスに、キン肉マン世代のファンからは「ラーメンになっちゃう…」などの悲痛な言葉が投げかけられた。

 試合が終わっても攻撃を続けるルセフに、試合を裁いた女性レフェリーのジェシカ・カーが「やめなさい!」と激怒。しかし今週も“絶対に離さないマン”全開のルセフ。戸澤の死を覚悟した遠い目をよそに、この日はシェイマスが駆けつけて救出。元ユニットの盟友ルセフと一触即発の場面に発展した。

 2人の新たな因縁ストーリーの踏み台になってしまい、1分にも満たないスカッシュマッチを演じた戸澤。試合後には自身のXで試合を振り返り、「オーティス…正直すまんかった。何も出来なかった…」と弔い合戦での失敗に悔しさを滲ませた。(ABEMA/WWE『RAW』)

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