■今後の農家、生き残れる?
今回の“米騒動”により改めてコメの価格、さらには生産者も減り続けてきたコメ農家について注目されることになった。一時的に価格が高騰しても、これが続かず再び価格が下がればまたコメ農家の生活が苦しくなることも予想される。EXIT・兼近大樹からは「コメは金儲けをしてはダメなのか。食べ物にしろ服にしろ、高級ブランドでめちゃくちゃ儲けている。なぜコメだけ儲けたらダメなのか」と率直な質問が飛んだ。
これに大塚さんは「人命を維持するのに日本としてはコメがベース。だからそれで金儲けをしちゃいけないという感覚がある」。山倉さんは「僕は全然、金儲けをしていいと思っている。ブランドとして売り、有機米などを作れば高く売れる」と、農業に接するものでも意見は食い違う。兼近も「僕の記憶ではずっと農家の方が苦しい思いをしているフェーズにある。人のために作っているのに農家が全然儲からない。それなのに価格が上がるとよくない、と。農家にも種類があって安いブランドがあってもいいし、高いブランドがあってもいい」と語った。
今回の米騒動についてはJAを問題視する声も多いが、大塚さんは「JAは日本全体の(コメの)4割弱しか集めていないので、6割は民間が売っている。その情報が入ってこないので(市場との)情報がずれる」と実情を語る。また成田氏も「JAが流通していないコメの方が価格が上がっている。要は中間業者が新米が出た瞬間に買い集めて、それを高く売って儲けている人たちがいる。JAはむしろ価格を下げに行ったり安定させに行った側。民間が入ったことで今回の価格破壊が起きているのは面白い構造で、農家がビジネスになってきているということだ」という見方も示していた。
(『ABEMA Prime』より)

