ベースに空手を持つ両者の対決。武尊や野杁正明らが所属する“team VASILEUS”所属の島田は、伝統派空手出身。RISEでプロ3連勝中ながら、いずれも判定勝ちであったが、「倒して勝つ」というアグレッシブな信念を公言してきた。対する奥村は極真空手出身で、現在アトム級ランキング3位。同じく3連勝中と、互いにタイトルを狙う上で落とせない重要な一戦だった。
試合開始のゴングが鳴ると、サウスポーの島田は奥村のプレッシャーをいなし、下がりながら鋭い左ストレートを繰り出し先制。中盤には奥村をロープ際に追い詰め、左右のパンチを嵐のように畳み掛け、早々にスタンディングダウンを奪う。
ファンからも「いきなりラッシュ」「強いわ!」「武尊が乗り移ってる!」と、島田の師匠である武尊を彷彿させるコメントが飛び交う。試合再開後、奥村も反撃を試みるが、島田のノーモーションからの左が次々とヒットし、スピードと手数で相手のディフェンスを揺さぶった。
後退しながらの左が効果的に決まった島田は、奥村の前進を封じつつ鋭い左ミドルや豪快な左右のパンチを連打し、2度目のスタンディングダウンを奪取。トーナメント規定により2ダウンでTKO勝ちを収めた。
上位ランカーの奥村をコーナーで串刺しにし、何もさせない一方的展開に、ファンからは「心が折れたな」「つええ」「これは強すぎる」「猛攻だな」と驚きの声が続出。女子軽量級では珍しいKO劇に「女子でこんな勝ち方できるんか」「スピード感が違う」と称賛が相次いだ。
判定決着が主流とされる女子軽量級において、島田のフルボッコによるTKOは異例のインパクト。強豪が揃う“team VASILEUS”の中で、初めてその真価を爆発させた島田。男子顔負けの圧勝劇でファンを魅了し、次戦は7月25日開催のRISE190でトーナメント準決勝に臨む。
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