アマチュア時代にも対戦歴のある両者。これまでに2戦2敗の窪山にとっては、プロの舞台で雪辱を果たしたい3度目の対戦。試合は開始直後から至近距離で激しく打ち合う展開となった。
2ラウンド、雅志がカーフキック中心に攻撃をシフト。互いに蹴り合うなか、窪山の左足には真っ赤な打撲跡。さらに雅志が狩るようなカーフで左足を蹴り上げ、間髪入れず右足も刈り取って最初のダウンを奪う。すでにダメージが蓄積された窪山は、続けて右足への一撃で2度目のダウン。ファンからは「足ガクガク」「子鹿になってる」など、悲痛なコメントが相次いだ。
最終第3ラウンド。窪山は左のミドルで反撃を試みるも、再び傷んだ右足にカーフキックを被弾し、耐えきれずダウン。足を引きずりながら何とか立ち上がるが、雅志は容赦なく蹴り続ける。顔を歪めながらも前に出てパンチを放つ窪山だったが、右カーフ3連発の追撃に耐えられず、ついに前に崩れ落ちて4度目のダウン。レフェリーが試合を止めた。
右足を蹴られるたびにファンからは「もう駄目だろ」「タオル投げてくれ」「痛い痛い」と悲痛な声が上がった“カーフ地獄”。2ラウンド時点で立つのもやっとだった窪山は、3ラウンドでのさらなる追撃により片足で立つのがやっとの痛々しい状態に。試合後はセコンド2人の肩を借りながら無念の表情でリングを後にしたが、実況が「一人で立つこと、歩くこともできない」とダメージの大きさを驚いた様子で伝えた。
なお解説の一馬は2ラウンド終了時のインターバルでカーフキックについて「確か、GLORYのBクラスだったか。カーフキックが禁止になったんですよ。それぐらい危険な技なので、これだけバチバチもらうとダメージは果てしないと思います」と言及。そして3ラウンド開始直後、カーフで1ダウン。さらに28秒でのKO決着となった。
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