【国際親善試合】ブラジル女子代表 2-1 日本女子代表(日本時間6月3日/シーセロ・デ・ソウザ・マルケース・スタジアム)
圧巻の突破だった。なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のFW藤野あおばが、自陣から敵陣まで約30mをドリブルで爆走してラストパス。惜しくもアシストとはならなかったものの、他を圧倒したクオリティーの高いプレーがファンの間で話題になっている。
日本時間6月3日、なでしこジャパンは国際親善試合でブラジル女子代表と対戦。1ー2の逆転負けを喫し、アウェーでのブラジル連戦は2連敗に終わった。
ただ、左ウイングで先発した藤野は、質の高い動きで活躍。後半開始早々の46分に美しい右足アウトサイドのクロスでFW清家貴子の先制点をアシストすると、1ー1で迎えた58分には独力でビッグチャンスを作り出した。
左サイドのセンターライン付近で戻りながらMF籾木結花からパスを引き出した藤野は、斜め右に下がりながらボールをレシーブ。背中側からDFタイスが猛烈にアプローチしてきたが、中央に空いたスペースにボールを流し込む巧みなファーストタッチでプレスをいなした。
タイスも必死に追走してきたが、自身の身体を前に入れて背中でブロック。そして、目の前に広がるスペースにボールを持ち運び、迷うことなく相手ゴールに向かって突き進む。30m以上を独走してバイタルエリアに進入すると、右足で右斜め前にいた清家にラストパスを出した。
フリーでボックス内の右に抜け出した清家のシュートは惜しくもポストに当たり、勝ち越しゴールは生まれず。アシスト未遂となった藤野は、両手を上げながら天を仰いだ後に崩れ落ち、悔しさを爆発させた。
このシーンにABEMA解説の岩渕真奈氏は「藤野選手、素晴らしかったですね」と反応し、「緩急を付けて相手をかわし、最後は良いボールでした」と称賛した。
独力で局面を打開してビッグチャンスを作った藤野のプレーには、サッカーファンたちも注目。ABEMAのコメント欄やSNSでは、「はやい!」「藤野のチームと言っていいな」「藤野MOM」「良い持ち上がりだった」「やっぱり藤野あおば別格やな」「藤野の中央独走」「藤野レベチやな」「藤野すげえ」などと称賛の声が目立った。
なお、ブラジル遠征を2連敗で終えたなでしこジャパンは、日本時間6月28日に再びアウェーでスペイン女子代表と強化試合で対戦予定。女子ワールドカップ2023優勝国を相手に、どんな戦いを見せるか注目したい。
(ABEMA/なでしこジャパン)





