【国際親善試合】ブラジル女子代表 2-1 日本女子代表(日本時間6月3日/シーセロ・デ・ソウザ・マルケース・スタジアム)
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)でも屈指のテクニシャンとして知られるレフティーのMF籾木結花が、巧みなファーストタッチで相手をかわした後、ファウルで倒された。しかし、回転してすぐさま立ち上がり、毅然とした態度。技術と闘志が凝縮されたシーンを解説者やファンが称賛している。
日本時間6月3日、なでしこジャパンは国際親善試合でブラジル女子代表と対戦。美しい連携からFW清家貴子のゴールで先制するも、1ー2の逆転負けを喫し、アウェーでのブラジル連戦は2連敗に終わった。
課題も多かった試合だったが、収穫もあった。例えば、インサイドハーフとして先発した籾木の充実ぶりだ。松窪真心と並んで攻守に絡み続け、とりわけ51分は持ち前のテクニックとファイティングスピリットを見せつけた。
FW藤野あおばが左サイドでDF千葉玲海菜と連携してボールを奪うと中央に横パス。ここで籾木は自身の左側から転がってくるボールに歩み寄り、ボールが足元に入りかけた瞬間、ボールに触れることなく右半身側に流してからファーストタッチ。ボディフェイントのような形で反対方向にボールをコントロールし、勢いよく寄せてきていたブラジルのMFドゥダ・サンパイオの逆を突いて鮮やかにかわした。
その後、追走してきたサンパイオに後ろから身体やユニホームを掴まれ、投げ飛ばされる形で転倒。しかし、身体をうまく回転させて素早く立ち上がり、右手を振り上げて、大胆なファウルをしてきた相手に異議を唱えた。なお、サンパイオにはイエローカードが出されている。
解説・岩渕真奈氏は籾木のファーストタッチには思わず「上手い!」という声を漏らし、「本当にちょっとしたことですけど、ボールを受ける前にフェイクを入れた中で、相手の前にドリブルのコースを取ることによって、相手もファウルをするしかない。そういうあたりが上手いですよね」と賛辞を送った。
さらにファンも、籾木のテクニックに注目。ABEMAのコメント欄で、「籾木いいね」「まじで籾木いいやんけ」「いい受け方」「籾木うまっ」「流石なでしこの久保建英」と称賛していた。同時に「荒いなー」「すぐファウルする」「手癖が悪い」などブラジルの荒い守備に苦言を呈していた。
盟友でもある長谷川唯が不在(コンディション不良で招集辞退)の中盤を引っ張った籾木は、イングランドのレスター・シティに在籍。今年2月のシービリーブスカップで3年半ぶりに代表復帰してアメリカ戦では先制点を奪う活躍を見せ、今回の連戦でも招集された。ちなみに、出身地はアメリカのニューヨークで、「ニコル」というミドルネームを持っている。
なお、ブラジル遠征を2連敗で終えたなでしこジャパンは、日本時間6月28日に再びアウェーでスペイン女子代表と強化試合で対戦予定。女子ワールドカップ2023優勝国を相手に、どんな戦いを見せるか注目したい。
(ABEMA/なでしこジャパン)





