【ワールドカップ2026アジア最終予選】オーストラリア代表 1-0 日本代表(日本時間6月5日/パーススタジアム)
失点に繋がりかねない危険なパスだった。
サッカー日本代表は日本時間6月5日、FIFAワールドカップ2026・アジア最終予選(3次予選)の9節でオーストラリア代表に0-1で敗戦。今予選初黒星を喫した。
すでにW杯出場を決めていた関係で森保一監督は、多くのコアメンバーを招集外&ベンチスタート。代表経験の少ない選手で固めるテスト色の強いスタメンを選び、GKにもレギュラーの鈴木彩艶(パルマ)ではなく、ここまで2キャップで今予選では出番がなかった谷晃生(FC町田ゼルビア)を抜擢した。
90分の失点シーンはGKにとってかなり難易度の高いシチュエーションで、シュートが少ないことありセービングは及第点だろう。ただ、谷はパスの精度や強弱が試合全体を通じて不安定だった。
48分にはペナルティーエリア内でダイレクトキックを蹴り損ねて相手にボールを渡してしまう。同じく失点に繋がりかねない状況だったのが、72分のワンシーンだ。
左サイドからDF瀬古歩夢のパックパスをペナルティーエリア内で受けた谷は、左足でダイレクトキック。しかし、これがDF高井幸大とDF関根大輝のどちらに出したのか分からないような中途半端なものに。チャンスと見たオーストラリアのFWミッチェル・デュークとMFライリー・マクグリーが猛然とプレスを掛けてきた。
関根がなんとかボールを拾って粘り、最後はマクグリーの足に当てて日本ボールのスローインにしたものの、自陣ペナルティーエリア付近だっただけにそのままボールロストしていれば、失点に繋がっていても不思議はない危険なシーンだった。
これにはサッカーファンもヒヤヒヤ。SNSでは「半端だなー」「二回目はあかんやろ」「おいおいおい」「谷はマジでなにしてんの?」「怖いよ谷」「パスの練習しよう」「不安定すぎる」「台無しのパス多い」「パス精度しっかりとしていただきたい」「ミスパス何回やんだよ」「谷はデコボコのピッチでプレス回避のパスをする練習を」などの声が上がっていた。
ピッチコンディションが悪かったうえ、基本的には日本が押し込む展開だったためボールに触れる機会も少なく、この日の守備陣はいわば急造だっただけに連携が深まってもいなかった。しかし、それらを差し引いても日本代表GKの足下が不安定だったのは事実だ。
今予選の最終戦となる6月10日のインドネシア戦(ホーム)では、鈴木、大迫敬介(サンフレッチェ広島)という選択肢もある中、森保監督は誰にゴールマウスを託すのか。注目される。
(ABEMA de DAZN/サッカー日本代表)


