事務所の先輩・水道橋博士が語る三又又三とは?

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 会社の定休日。事務所の先輩・水道橋博士と自身が出演している映画の打ち合わせ。

水道橋博士「本人が“クズ芸人”とは認めてないからね」

三又「認めてないです」

水道橋博士「『クズじゃないから』って。“クズ芸人”っていう括りで取材されるのはお断りだから。全然クズじゃないからって。またプライドが高いから。笑われてると思ったら許さないんで。それが映画『選挙と鬱』の中で大学講師してるシーンを後付けで入れましたけど…元々は寝てるシーンしか入ってなかったんだから」

青柳監督「三又さんからお達しがあって。『どうなんだこれは』って。『これじゃ俺が大学講師ってことが分からないじゃないか』『いきなり寝るシーンだったから分けわからねぇよ』って。強硬な行為ですよ。編集所まで行くって言い出して」

三又「だってそうでしょ」

 そのプライドの高さから、とある番組の出演がなくなったことを明かしていた。

三又「テレビ番組出演の依頼が来てたんですけど、打ち合わせでまず第一声『三又さんってクズじゃないですか?』って来た時にそれで『ちょっと待て待てなんだお前いきなり』って感じで上手く打ち合わせスウィングできなかったんですよ。今思えば合気道ですよ。そう来たんだったら『ハイ、そうでございます』って。みたいなのはできてなかったって思いますね。今はちゃんともう一回打ち合わせしたいです」

 一方で、大御所芸人からの寵愛を受け続けた三又。その魅力は…

水道橋博士「気を使わないから。三又がね。」

三又「ざっくりいうとそうかもしれないかもね。」

水道橋博士「なんかよく分からないけど三又の自慢が『俺松本人志さんと焼肉食いに行っても絶対に肉は裏返しませんから』それなんの自慢だかよく分からないから。お酌をするとか。いっさいしない。いつも『俺はしないから』どういう自慢なんだかよく分からない。それで俺、志村けんさんとかにも気に入られてるんでって」

 水道橋博士が見た今の三又についてはこう話す。

水道橋博士「芸人だから人生どっか綱渡りで落ちるのか落ちないのかを見せている側だから。昔気質の芸人なんですよ。自分の内臓含めてみっともない所を見せていきながら、だけどそれを皆さんに楽しんでもらおうって露出してるんで。そういうのはただネタをやって認めてもらおうっていう今の芸人像とは違うんですよね。一般的な仕事をやっていてなんでもこなしている所なんて別に見たくないもん。そうじゃなくてやってみたら何もできないっていうのをみんな見ながら安心するし。動物が自分の適性のあるところに生態系を作るみたいな芸人なんですよ。こういうところ行ったらまだ許されるなというか。そこの生態系の中の森を追われたら、また次の新しい森に行って。猿山のとりあえずボスに座るんですよ。それでグルーミング必ずさせて」

三又「博士今日のコメント全部抜群にいいわ。そういうことなんだね。俺は。いやほんとそうだわ」

水道橋博士「生き抜いていくんだよなあ。あの殿(ビートたけし)が『三又しぶとい』って言ってて。殿は何人も芸人見てるからあのしぶとさを認めてんのよ。あの普通のやつはだいたいこういうのでちょっと殿にこう言われた時とか顔出しとか(挨拶)しないじゃん。スーッと中入って『あざ~す』ってもう一番前で殿と喋ってんだよ。『あいつしぶてぇな』っていう。いやしぶといよほんと。」

 レジェンド芸人も認める「しぶとさ」を武器に、三又は、あすも働く。

(『ABEMA NEWS』より)

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