その中でも異彩を放ったのが“人刺しの裕”こと内藤裕。かつて千葉のギャンググループ「KGB」の最高幹部として、他グループとの抗争中に刃物で刺したことからその異名がついた。朝倉兄弟の名が広まるきっかけとなった格闘技イベント『THE OUTSIDER』にも出場しており、朝倉海が負けた渋谷莉孔に判定勝ちするという実績も残している。
近年はアルコールに溺れ、膵炎も発症し、医者からは「あと一カ月で死にますよ」というところまで落ちぶれていたというが、「格闘技しかない」と一念発起。48歳になる今はアンディ南野が主催する『マネーファイト』で試合を重ねる。そんな内藤が相手に指名したのはレオ。「若い勢いが好きだから」と面前で交渉しにいくも「お前アル中やろ?適当にそいつらとやっとけ」と突き飛ばされ取っ組み合いの喧嘩が勃発。
それを見た審査員の溝口勇児から「レオとやりたいと言っている人たちが他にもいるんでスパーリングを…」と促され、内藤は“レオに恨みを持つ男”こと伊藤諒と本戦出場をかけて対決。するとものの数秒、内藤の右カウンターが伊藤の顔面をとらえTKO勝利。ギャラリーからも「スゲー!」と声もあがった格闘センスを活かし、約30歳年下のレオと闘う。
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