石破内閣の支持率
【映像】内閣不信任案をめぐる各党の主な発言
この記事の写真をみる(2枚)

 参議院選挙を控える中、最新のANN世論調査をみると石破内閣を「支持する」は34.4%、「不支持」は46.4%。自民党を含む政権の継続を期待する人は44%、自民党を含まない政権への交代を期待する人は40%となっている。

【映像】内閣不信任案をめぐる各党の主な発言

 ニュース番組『ABEMAヒルズ』のコメンテーター、日本大学危機管理学部教授で、東京科学大学特任教授の西田亮介氏は最新の支持率をどうみるのか。

「先月と比べると少し改善している。野党も与党攻撃のネタが尽きてきたのか、(受け取る側の)批判疲れもあるという印象だ。つまり、物価高など解決してもらわないと困る具体的な問題があるときに、政権攻撃しているだけでなく、どうすればコメの値段や物価高騰に対応できるのかというところが不安になってきたのでは」(西田亮介氏、以下同)

 石破内閣の支持率が上がっていることを受け、野党は厳しい状況にいるのか。西田氏は次のような見解を示す。

「不信任案を出すか出さないかに関心が向いているが、本音で言えば、不信任案が出て、衆議院と参議院両方の選挙を戦えるか一番心配しているのは野党側かもしれない」

 内閣不信任案をめぐる各党の発言には、公明・斉藤鉄夫代表は「コメントは控えたい」、立憲・野田代表は「適時適切に判断する」、国民民主・玉木代表は「基本的に(石破政権に)厳しい態度で臨みたい」などあるが、本音と建前は違うのだろうか。

「過去10年程度を振り返ると、内閣不信任案を出していないのは2回だけ。基本的には毎回出してきた。それはある意味、野党第1党の責任でもある。しっかりと対案を出し、自分たちが政権を担うことができるのだという証だ。だが実際、選挙はとても大変。お金がかかる、人手もいるとなったとき、全国の組織がしっかりしている政党とそうではない政党があって、野党は全体的に組織が弱い。そういう事情があるので2つの選挙を同時にやりたくない。国民も維新もこの少数与党の状態の方が、自分たちの主張が与党に取り入れられやすい。そのことで評価が上がるので、本音を言えば、2つの選挙を同時にやるのはしんどいと考えているはずだ」

“ダブル選挙”の可能性は?西田氏が予想
この記事の写真をみる(2枚)