さっそく、真栄田賢探偵は“人形を抱っこして歩き続けるおじさん”の出没情報がある商店街へ。すぐに発見するも、なかなか話しかけられない。意を決して声をかけると、人形は「さくら」という名前のひ孫だと紹介する。

 話すうち、おじさんは「育ての親から勘当されて、生みの親の方に戻された」と複雑な生い立ち、さらに「心にポカンと空いた空洞があった。偶然骨董用品店で(人形と)出会って、心の空洞が埋まった」と語る。

 続けて、「おれはもらい子だった」「ずっと家族がほしかった」と明かし、真栄田探偵は抱きしめた。おじさんは「ありがとう、ありがとう」といい、涙を流した。

女装ランニングおじさん、家族への思い