若者支援団体「日本駆け込み寺」の元事務局長が、コカイン使用容疑で逮捕された。それを受けて、創設者で元代表の玄秀盛氏は「それこそ青天の霹靂(へきれき)。ああ、終わったなと。これで駆け込み寺が」と肩を落とす。
日本駆け込み寺は2002年、新宿・歌舞伎町で前身となる団体が設立された。悩みを抱える子どもたちのために、相談窓口を設けたり、「子ども食堂」などを開催。最近では“トー横キッズ”たちが抱えるDVや多重債務、ストーカーなどの問題にも手を差し伸べてきた公益社団法人だ。
しかし、その存在が根底から否定される事件が起きた。日本駆け込み寺・事務局長(当時)の田中芳秀容疑者が、コカインを使用していたとして逮捕。相談者だった20代女性も、田中容疑者に勧められ使用したとして逮捕された。
日本駆け込み寺は、東京都と新宿区からあわせて約3000万円規模の助成金が出されていたが、今回の事件を受けて、助成されない可能性があるという。新宿区の担当者は「子ども食堂の活動に関する助成金である『新宿子ども未来基金』を、令和6年度は82万円助成したが、令和7年度に関して助成するのは難しい」としている。
田中容疑者の人物像は?
