序盤、ユニット内で因縁深まるロクサーヌとリヴが一時的に協力し、リアとカイリを標的に。ロクサーヌがリヴに連携を提案し、カイリをリング外に放り出してリアにぶつけるなど、戦略的な動きを見せた。
リア対カイリの“パワー対スピード”という見応えある展開から、4者入り乱れるなか衝撃のシーンが発生する。コーナーを背にしたリアがまずロクサーヌを排除し、そこにリヴとカイリも加わる展開へ。コーナーにリアとカイリの2人が串刺し状態で並び、リヴがカイリの顔面に強烈な飛びヒザ攻撃を見舞った。
リヴが「失せろ!」とニヤつきながらカイリを排除するも、背後の存在を忘れた隙にリアの長い脚が伸び、“拷問ヘッドシザース”が炸裂。パワーで締め上げられ、笑顔から苦悶の表情へ。この日も“いい顔”の悪女は健在だった。ABEMA解説の週刊プロレス井上氏も「リア・リプリー1人で3人をやっつけてるみたいですね…」と驚きを隠せない様子。
ここからリアの無双が始まるかと思われたが、テンポの良い展開を断ち切るロクサーヌのアシストと、エグい攻撃を連発するリヴの2人が、かつて“男(ドミニク・ミステリオ)の取り合い”をしていたとは思えないほどのスムーズな連携を披露。合体技や、2人でカイリのクロスボディをキャッチしてそのままリアにぶん投げるなど、意外にも噛み合うクリエイティブな共同作業で試合をかき回していった。
試合中盤には、“ジャッジメント・デイ”相手に連勝中のカイリも存在感を示し、混戦のなかリアに高さのあるフライング・カブキ・エルボーで真っ向勝負。一方、リアはリップタイドを完璧に決めてピンフォールを狙うが、ここでリヴのタッグパートナーであるラケル・ロドリゲスの介入により試合は一変。リアが排除されたあと、リング内に残ったカイリがリヴにインセイン・エルボーを放つも、ロクサーヌが素早く割り込み、カイリをジャックナイフ・ピンで丸め込んで勝利を強奪。ロクサーヌがトーナメントのセミファイナルに進出した。
試合はリアを中心に進行したものの、“ジャッジメント・デイ”を巡る因縁と策略が交錯し、またしてもリアのタイトル挑戦が遠のいたことで、ファンからは「マミーが最近不遇」「リアが勝つと思ってた…」と失望の声が多数。一方で、チャンスを見逃さず、一瞬味方に見せかけてリヴを裏切ったロクサーヌの狡猾さには「抜け目ないな」「クセ者だ」「小狡い!」といった評価の声も多かった。
大本命の敗退により、タイトルを懸けた6月28日のサウジアラビア「ナイト・オブ・チャンピオンズ」での決勝戦に向け、トーナメントの緊張感と興奮はさらに高まっている。(ABEMA/WWE『RAW』)
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