定員割れで不合格者が少なく偏差値を明確にできない大学が「Fラン大学」と呼ばれている。BF(ボーダーフリー)大学とも呼ばれ、偏差値の低い大学の総称としても使われるようになった言葉だ。少子化が続く中、ある調査では私立大学の約6割が定員割れを起こす中、大学進学率は合格しやすさも相まってか、こちらも約6割にまで上昇している。この現状に「ABEMA Prime」でMCを務めるEXIT・兼近大樹は「大学に行って仕事を覚える時間を無駄にしている日本はどうなのか心配。大学を卒業しないと給料が安いというデータのせいでもあるが『とりあえず大学行け』みたいな流れを、そもそも変えていかなきゃいけないころ」と持論を展開した。
財務制度分科会の調べでは、1989年の大学進学率が25%だったところ、2024年には59%にまで上がった。日本私立学校振興・共済事業団の調べでは、1990年度の調査に回答した私立大学366校の定員割れは4.1%だったが、2024年度に回答した598校のうち定員割れ59.2%にまで上昇。少子化ながら大学数は増えるという状況が、定員割れを加速させたと見られている。各大学では学生確保に様々な施策を講じているが、一部では算数の四則演算や英語のbe動詞といった、義務教育までに学んでいるような内容を講義としているケースも見られ、批判の対象にもなっている。
「大学が減っていくのは当然の流れ」
