■放置子を出禁に

出禁にした経緯
拡大する

 しかし、ある子を“出禁”にした。「小3の男の子が、うちの娘の頭や腕あたりをたたき、泣いてしまった。私は、暴力は絶対反対なので、振るった時点で対応できないなと思い、『もううちに来てはいけない』と伝えた」。保護者からは謝罪も連絡もなかった。

 放置子の共通点として、「家族の話をあまりしたがらない」のだそうだ。「親とのコミュニケーションがほぼない。親が子を気にかけず、子が親を気にかけても相手にしてもらえない。普段は人懐っこいが、親の話に触れると機嫌が悪くなるから、ちょっと聞きづらい」。

 出禁にした子については、「父親は働いているが、母親は働いていない。姉と祖父母がいる」とは聞いたものの、「自宅がどこにあるかも教えてもらえない」のだという。

 学校に相談したところ、「学年が違ううえに、連絡先などは個人情報のため教えられない」と返された。「学校の先生には、学童にも行っていない放置子が来ていて困っているとは伝えている」。

■「ゲンコツの復活」は?
この記事の写真をみる(5枚)