日本が市場を勝ち取るチャンス!?

琉球大学工学部・玉城絵美教授
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 ヒューマノイドロボット自体は何十年も前から作られており発展しているが、人間の力や筋肉の情報をロボットに伝えるためのセンサーがなかった。

 しかし玉城氏の研究室は、世界的に見ても最初に着手していたという。

「難しい理由として生体や神経など、工学だけではない認知心理なども含めた研究開発を同時並行で進めていかなければならないが、日本は『Society 5.0』というサイバーもフィジカルも融合させるための研究開発をしているため、日本が今、強い分野になっている」

「アメリカや中国では、筋肉よりも中枢神経の脳から取れないかを試しているが、繊細なデータや力加減までは難しい。『末梢神経、筋肉からでないと難しい』ともう一度トライし、苦戦しているようだ」

 最後に玉城氏は、日本の新技術の将来について以下のように語った。

「日本は我々の会社以外にも、各研究機関がどうつなげるのか、どうデータを取るのか、どうユーザーに返すのかの研究をたくさんやっており、各国と戦わずに各国がロボット・アバターとつながることを支援する、とても有利な立場にいる。したがって、マーケット(市場)を取っていくのにも今、伸びしろのある分野だ」

(『ABEMAヒルズ』より)

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