30代の経験豊富なベテランファイターと、16歳ルーキーの対決。財津はBEASTスーパーライト級とPRINCE REVOLUTION-67kgの2つの他団体タイトルを2024年に立て続けに獲得した実力者。一方、RISE2戦目の琉樺は2025年RISE Nova全日本大会-65kg級優勝と大会MVPを獲得し、アマチュアでも実績を誇る期待の新鋭だ。
序盤、積極的にプレッシャーをかける財津だが、ロープを背にした琉樺のパンチや膝の猛攻にたまらずクリンチ。その後も財津の強烈なローキックにパンチを叩き込んだ琉樺は、「来いよ!」とルーキーらしからぬジェスチャーを見せる。
ABEMAの実況席の一馬は「神童の再来」と、RISE時代の那須川天心以来の逸材と太鼓判。ファンも「ボコボコだな」「これは実力差がある」「ローだけで行けそう」「前蹴りが効いている…」「(財津の)パンチが当たらない」と、その圧倒的なパフォーマンスにどよめく。その後も、倒す気満々の鋭いハイがかすめる“あわや”のシーンなど、琉樺のアグレッシブな攻撃を一方的に財津が受ける展開のままラウンドを終えた。
2ラウンド、後がない財津はゴングとともに前に出て逆転を狙うが、対照的に琉樺はパンチをかわし体を入れ替えていなすなど冷静な立ち上がり。やや荒っぽく前に出た相手の間隙を縫って左ストレートを効かせると、脳が揺れた財津にスタンディングダウンが宣告される。再開後、琉樺はじわじわとプレッシャーをかけながら左ストレートをひと振り。財津も反撃のフックを見せるが、なぎ倒すような一撃が先に到達し、気が付けば大の字。レフェリーが試合を止めた。
ファンも「今後が楽しみ」「これは将来性があるな」と称賛。一部からは「ミスマッチだった」と厳しい意見もあるが、昨年まで他団体王者として実績ある相手からのワンサイド勝利は価値が高い。一馬は改めて「いやぁ強いなぁ…神童の再来」「3年後、20歳くらいになった琉樺選手が楽しみ。16歳でこの破壊力と実力の高さは楽しみですね」と期待を寄せた。
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