クワトロ・バジーナ(CV:池田秀一)が操る百式の目の前を通りすぎ、アッシマーを追うアムロ。その瞬間、クワトロは「何をする気だ! アムロ!」と口走る。かつての宿敵の名が無意識に漏れたのだ。
アムロも「下がってろ、シャア!」と応える。かつての宿敵同士が、互いの存在を直感で感じ取った瞬間だった。
アッシマーに体当たりした直後、アムロはパラシュートで脱出。落下していく彼の元にカミーユが接近し、見事空中でキャッチする。クワトロは百式のモニターに映る姿を見て、かつての宿敵の名を静かに呼んだ。
そのすぐ後、コクピットを開き、ついに2人が顔を合わせる。「シャアだ……しかし……」「間違いない、アムロ・レイだ」――言葉は少なく、派手な演出もない。だがこのシーンには、ファーストガンダムから続く歴史と感情がすべて詰まっている。
静かな空の中、ガンダムMk-IIと百式がアムロを手に乗せたまま並んでゆっくりと降下していく描写は、戦場という場所における邂逅の美しさと重みを物語っていた。
アニメ「機動戦士Zガンダム」は1985年3月から1986年2月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、「機動戦士ガンダム」の一年戦争から7年後を描いた続編。「ガンプラ」ブームも生まれた。ガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。
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