その後、戦場ではモビルスーツが不足していたため壊れかけのリ・ガズィで無理に出撃しようとするチェーン・アギを、アストナージは甲板で必死に引き止めようとする。だがチェーンは聞き入れず出撃。その直後、ビームの流れ弾が飛来し、アストナージの付近に命中。爆発に巻き込まれ、彼もまた命を落としてしまうのだ。不運としか言いようのない最期だった。
これまで『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』と長年にわたりシリーズを支えてきた名メカニックのアストナージ。しかし『逆襲のシャア』で迎えた最期はあまりにもあっけなく、「初見では死亡したかどうかわからなかった」という声があがるほど、描写は一瞬の出来事だった。その唐突さも相まって、彼の死は今なおファンの記憶に強く刻まれている。
ちなみに、7月6日は“サラダ記念日”。アストナージの「サラダ作る」発言を思い出すには、ある意味うってつけの日かもしれない。
劇場版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」は1988年3月に公開。劇場オリジナル作品として制作された初のガンダム映画で、「機動戦士ガンダム」の14年後の宇宙世紀0093年が舞台。アニメ「機動戦士ガンダム」はサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のロボットアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったが、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれた。以降のガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。
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