実業家・堀江貴文氏が26日に「ABEMA Prime」に出演、中居正広氏と元女性社員をめぐるトラブルが引き金となり、大打撃を受けたフジテレビの再建について語った。25日に行われたフジ・メディア・ホールディングスの株主総会にも出席した堀江氏は、取締役相談役だった日枝久氏が退任したことを前向きに捉え、新社長に就任した清水賢治氏に期待。ネット隆盛時代において、コンテンツIPを国内に留まらず世界中に発信、展開していく重要性を説いた。
堀江氏は20年前の2005年、ライブドア社長としてフジテレビの筆頭株主だったニッポン放送株の最大株主でもあった。その後は日枝氏との遺恨もあってかフジテレビを一時出入り禁止に。ただ株主総会前にはフジ・メディア・ホールディングスの経営陣に加わることを期待する声もあり、また総会後には清水新社長から堀江氏との協業について前向きとも取れる発言も見られた。
フジテレビについて「この20年間、全く変わっていない」と語る堀江氏だが、今後の再建に向けて注目しているのはコンテンツIPの強さだ。かねてからコンテンツのグローバル展開をすべきと主張していたが「Netflixに『深夜食堂』というドラマがあるが、あれがめちゃくちゃ世界で人気になっている。深夜にやっている居酒屋に来る人たちの人間模様みたいな、ものすごく『ジャパン』な感じだけど、それがすごくウケる。それならどんなものでも行けるのではないか」と、必ずしも莫大な予算をかけた超大作でなくても十分にチャンスはあると見ている。
ドラマのクオリティについては、手応えを感じている。「『SHOGUN 将軍』という真田広之さんが出たドラマがアメリカでエミー賞を取った。あれを見たら大河ドラマと同じような作りで、あれだけヒットしている。あとは今の日本ではできない斬首シーンなどがあるかどうかくらい。SHOGUNがあれだけヒットしているなら、日本のドラマも別に変える必要がないのかもしれない。(過去作でも)『鬼平犯科帳』なんてヒットする気しかしない」。
日本が誇るエンタメコンテンツに自信
