実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の提言トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #12』が6月27日に配信。「海外で成功した日本人を呼び戻す方法」を議論した。
株式会社三光堂 代表取締役会長CEO 大野正和氏は「鮭よ帰ってこい!」と題した提言を行い、注目を集めた。
番組MCの古舘伊知郎が「北海道の演歌を思わせる。これはどんな意味か?」と聞くと大野氏は「鮭は7年ほどで自分の故郷に帰ってくる。それと同じで、(優秀な)日本人が海外に行ってしまうことが避けられない中で、成功した人が日本へ戻り、得た知識を植え付ける。それが日本再興に繋がるだろう」と説明した。
実際に、多くの実業家や社会的成功者が税制面や規制の優遇などを求めて国外に流出している現状がある。
これを受けて、Forbes JAPAN Web編集長の谷本有香氏は「たまたまだが、私は東京都の『キングサーモンプロジェクト』の審査員を務めている。これは日本のスタートアップベンチャーが海外で大きくなって、日本に“還流”することを応援するプロジェクトだ。もちろんこのプロジェクト以外にも日本は今まで様々なことをやってきたが、帰ってきてもらえるような“土壌”を作ってこなかった。『海外に行ってもいい』とは言うものの、何のサポートも行なっていないのだ。対して他の国では『最初はどこの企業と組むべきか』など、地域に根付くサポートをきっちりしてくれたりする。『鮭よ帰ってこい!』と言うのであれば、我々は『どうすれば大きくなって帰ってきてもらえるか』、インフラも環境設定も含めて作っていく必要がある」と話し、大野氏はこれに拍手を送った。


