2023年5月28日の「RISE168」で対戦し、Melty輝がYAYAウィラサクレックにフルラウンドの末に3-0の判定で勝利して以来の再戦。ともにフライ級王座挑戦に向けて落とすことのできない重要な一戦だ。
試合開始前、2年前の対戦について聞かれた解説の元RISEスーパーフェザー級暫定王者である一馬は雪辱を期すYAYAウィラサクレックについて「前回大会は右足のケガで苦しんだ。今回は絶好調だと思うのでリベンジを果たしてほしい」と期待を寄せた。
しかし、注目を集めた試合は開始わずか10秒でまさかのアクシデントが発生。会場騒然の予期せぬ幕切れを迎えることになる。
第1ラウンド、ゴングと同時にジリジリと間合いを詰めて左のジャブ、右のストレートで口火を切ったのはMelty輝。その後もMelty輝は左右の連打でプレッシャーをかけるが、組みの体勢からYAYAウィラサクレックが体幹の強さを発揮してMelty輝を振り回して転がす一幕も。
このシーンに一馬も「Melty輝の喧嘩殺法ですね。あのストレート連打は」と積極的な出だしのMelty輝に言及する。もつれるように倒れた両者が立ち上がり、試合再開と思われたが…ここで突如、レフェリーが両者に割って入ってドクターチェックを要求する。
試合開始直後でのまさかの展開に「あらら、切れてる」「え、血?」と放送席も困惑。ドクターチェックを受けるYAYAウィラサクレックの左目尻からは流血が確認でき、ざわつく場内に対して「偶然のバッティング」とアナウンスが行われた。
両選手への声援で場内騒然となる中、リプレー映像が流れると、問題の瞬間が明らかに。Melty輝が頭を振りながら右ストレートを放つべく踏み込んで行った瞬間、頭部がYAYAウィラサクレックの顔面を直撃。
「あぁ、これだ」とこぼした一馬は「血の量からすると深そうな嫌な血の流れだった」と心配そうにコメント。さらに「オーソドックスとオーソドックスだと(左の)目が前側になってパンチが一切見えなくなる」と続けた。
「ドクターも渋い顔しているので、もしかしたら止まるかも…」
そのようにコメントした次の瞬間、ドクターから何かを告げられたレフェリーが両手を広げて試合中止を告げた。フライ級王座挑戦をかけた一戦は、開始10秒でまさかの結末。無念のノーコンテストとなった。
まさかの結末に騒然となった会場だったが「両選手に大きな拍手を」というアナウンスを受けて、場内には拍手が響いた。
リベンジを誓うも予期せぬ試合終了を受け、YAYAウィラサクレックはコーナーでうなだれた。一方のMelty輝は申し訳なさそうにファン、そして相手陣営に謝罪を行ったが、唐突な結末に納得のいかないファンからは「これはひどい」「事故はしゃあない」「かわいそう」「やっちまったな」「故意じゃないし」といった反応が様々。一方、とにかく申し訳なさそうなMelty輝に対しては「謝るの可愛い」などのフォローの声も寄せられた。
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