【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ1ー2ファジアーノ岡山(6月28日/県立カシマサッカースタジアム)
圧倒的な質で奪ったゴールだ。鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が、巧みな裏抜けから身体をねじりながらの反転シュートでネットを揺らした。圧巻のフィニッシュワークに、ファンが歓喜している。
復権を目指す常勝軍団のエースが眩しいほどの輝きを放ったのは、鹿島がJ1リーグ第22節でファジアーノ岡山と対戦した18分のことだ。相手陣内の左サイドからのスローインを起点に攻め込むと、最後は中央を突破する。
ペナルティアークの手前で縦パスを受けたMF小池龍太が反転すると、鈴木が鋭く動き出す。FWレオ・セアラが左方向にスライドし、背番号9と交差するようなダイアゴナルランでボックス内の右へ走り込む。オフサイドのギリギリを突く絶妙なタイミングでスルーパスに抜け出し、ダイレクトで反転シュート。身体をねじりながら右足をシャープに振ると、ボールはゴールの左ポストに当たりネットを揺らした。
鈴木は、特大ジャンピングガッツポーズで感情を爆発。ゴール裏のサポーターも飛び跳ねたりハイタッチをするなど狂喜乱舞していた。
解説・林陵平氏は「小池が(岡山の)2ボランチの背後に走ってくると、相手は捕まえられないんですよね。まさにその起点の作り方が」とアシストのプレーを説明。続いて「で、このフィニッシュ。流れながら逆に持っていくことは簡単ではないんですよね。ここしかないですから。これは鈴木優磨がすごい。ブローダーセンでさえ届かないですよね」と大絶賛した。さらに、「あの斜めのランニングをしながら逆のポストに(シュートを)持っていくのは身体のキレがないとできないですし、少し軸足を抜いているので逆足に持っていける。技術的にも相当高いゴールですね」と巧みなフィニッシュワークを分析している。
これにはSNS上も大盛り上がり。「よく腰まわった」「小池があそこで受けて優磨がここしかないとこへ流す、完璧」「鈴木優磨の動き出しの質が高すぎる」「パス、抜け出し、シュート、全て良き。ナイス優磨!」「これは悔しいけど鈴木優磨褒めるしかないすぎる」「ブルマだけどやっぱ上手いな」「裏抜けからワンタッチゴールするの久しぶりに見た気がする」「敵ながら感激するレベルの動きやんけ」「よく入れたね!?あの体勢と角度」「ほんの数センチズレてたら入ってなかったと思う、さすが優磨」「小池の素晴らしいパスから優磨の身体ねじ切りしそうなシュート、すげーな」など、歓喜しながらシュートテクニックに脱帽している。
幸先よくリードを奪った鹿島だったが、後半の立ち上がりに岡山の反発を受けると、50分と59分に連続得点を許して逆転負け。得失点差で首位の座を譲らなかったものの、リーグ戦2連敗を喫している。
(ABEMA de DAZN/Jリーグ)





