さらに、Zガンダム最終話を思わせるような構図も登場する。空からアマテ・ユズリハ(マチュ)が落下してきて劇場に乱入――まるで、カミーユ・ビダンがハマーンとクワトロのあいだに飛び込んだあの場面のように。ただし、そこで起きたのは張り詰めた対話劇ではなく、“ドタバタ劇”だった。
「Zガンダム」の劇場シーンでは、緊張感と感情の衝突が一気に爆発していたが、「ジークアクス」では、似た構図ながら全く違う空気感が演出されていた。キャラの関係性をZガンダムになぞらえながら、しっかりと“ジークアクスの文脈”に落とし込んでみせた構成に、称賛の声も多く上がった。
シャアとキシリア、ふたりの因縁がZガンダムを思わせる形で重なったこのシーン。笑えて、どこか泣けて、Zガンダム世代の心に刺さったことは間違いない。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハ(CV:黒沢ともよ)が、少女ニャアン(CV:石川由依)との出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場先行版は、興行収入が約34億円という大ヒットを記録。6月20日より全国368館で再上映されている。
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