■高校生のバイト“推奨派”と“慎重派”の意見

株式会社ラッズの代表で、高校生のバイト推奨派の渡邉直太氏は、「高校生の触れ合う大人は狭く、先生はつまらない。社会に出た方が面白い人に会える」と語る。「自分が経営者になった理由は、(高校生のうちから)社会に出てみて、会社員に向いてないと気づいたからだ。早い段階で起業することに目を向けることができた」。
渡邉氏は、高校生のときに食品工場、ホームセンター、観賞魚店などでバイトし、授業期間の最高月収は約10万円、夏休みでは約20万円稼いでいたという。「高校は行ってたが、ほぼバイトしてた。約20万稼いだのは工場のバイトで、8時〜17時まで働き詰めだった」。
SUNCORE代表、教育情報サイト「こども教材プラス」を運営している高野智弘氏は、高校生のバイトに慎重派。「全員が不要というわけではない」と前置きしつつ、「ほとんどの人が会社員や公務員になると思う。その際、就職のときは学歴社会がまだ残ってると思う。バイトよりも大学受験の勉強して、いい偏差値の大学行って、いい会社行った方が多くの高校生にはいいのではないかと思っている」。
一方で、「面白いバイトだったらいいと思っている。コンビニや飲食店は普通のコミュニティしかない。例えば、SNSで稼いでる人など、変わった仕事をやってる人はいる。自分の周りにはいなかったが、そういうチャレンジングなバイトをしても良かったと思っている」と語った。
■「風穴を開ける意味で、別の世界と接するのは大事」
