警察も分かっていない?
ホストクラブという“現場”では何が起きているのか? 冬月グループ統括ディレクター 橘優輝氏にも話を聞いた。
橘氏は改正風営法について「まず大きく変わったのは看板差し替えだ。歌舞伎町中の看板、店舗の看板、あとは店内の“ナンバー表”なども全部外して新しく差し替えた。また、元々『No.1』を目指した男の子たちは『どういうモチベーションでホストを続ければいいのか』と悩んでいる子も数人いる」と実情を語った。
一方で橘氏は看板などに掲載できない文言については「警察もわかっていないようだ」と戸惑いを見せた。
「具体的な数字に関わるようなもの、お金にまつわるようなことは載せてはダメとなっている。とはいえ、キティちゃんみたいに“リンゴ何個分”と表すのはOKなのかはわからない。また、『生誕祭』は明確にNGだが、バースデー『パーティー』は許されるのか警察もわからないようだった」
さらに橘氏は「広告・看板に関しては少し厳しいのでは、という本音はある」としつつも「数字だけにとらわれては良くない。より健全な売り方、お店もホストもキャバ嬢さんも、真っ当なやり方で健全な売り上げを上げられる店や人が生き残り続けてほしいし、そうではない店や子たちは淘汰、もしくは変化していってほしい」と述べた。
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