無許可営業の罰則が150倍の3億円に
橘氏が指摘した“線引きの曖昧さ”について岡部記者は「例えばホストの方がSNSのライブ配信などで『今月1位を目指しているので、明日の営業に来てたくさんお酒を入れてください』と宣伝する点について関係者の方に話を聞いたところ、『広告・宣伝に関する条文はホストクラブの店舗の周辺の環境を害さないことを目的としているため、ネット空間であれば場所が変わるため規制はされないのでは』という声もあった。一方で、今回の風営法改正の1つとして、客の恋愛感情に乗じて酒などを注文させる、いわゆる“色恋営業”はNGとなった。ホストとお客さんという関係が明確な上で、SNSの生配信などで『俺と別れたくないならシャンパンを入れて』などと要求することは営業行為の一部とみなされる可能性もあるという声もある」と現状を説明した。
ホストクラブにここまで厳しくなった背景には何があるのか?
岡部記者は「ルールを守って健全に営業しているホストクラブもあるが、一部のホストクラブではお客さんに多額の売掛金を背負わせたり、支払いができなくなったお客さんに対して風俗のスカウトを通じて違法な売春をさせる行為などがあり、これが問題視された」と述べた。
さらに、改正によって罰則も変わるという。
「このようにルールが増えてくると風俗営業の届け出を出さずにこっそり営業する接待飲食店も増えてくる可能性がある。そこで無許可営業に対する罰則が200万円から150倍の3億円に、経営者個人に対する罰則も拘禁刑も2年以下から5年以下に、個人に対する罰金も200万円以下から1000万円以下に変更された」
(ABEMA/ニュース企画)
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