■増え続ける医療費を課題視

日本誠真会の公約
拡大する

 元参政党の共同代表でもある吉野氏が立ち上げた日本誠真会。参院選の公約には「消費税0%!働けば暮らせる国へ。」「4毒抜きを取り入れた、命と国を守る農政。」「病気を減らして医療費削減。窓口負担0。」「外国人問題にメス。安心・安全の国へ。」などを掲げている。自身が歯科医師であることも影響してか、特に食と健康に関する課題解決には積極的な発言が目立った。

 「(日本で)がんは40年で10倍にも増え、自己免疫疾患も40年で70倍になった。花粉症はアトピー性皮膚炎が当たり前という時代になっているが、昔はこんな病気はなかった。片頭痛もないし、安倍総理がなった潰瘍性大腸炎も30年で382倍も患者が増えている。病気だらけなことを普通と思っているが、これは大いなる勘違いだ。昔は本当に病気の人が少なかった」。

 病気が増えれば医療費も増える。「一般財源も国防費がだいたい6兆円、文教費も6兆円、建設費も6兆円、医療費が6兆円だった。40年経って他の3つはほとんど変わっていないのに、医療費だけが37兆5000億円になっている。特別会計も入れたら130兆円を超えて、アメリカの全国防費より多いくらい」と、その金額の大きさを指摘し「経済発展を一番阻害しているのが社会保障費。歳を取ったら病気になるのはウソだ。それは食べ物に原因がある。アメリカは日本より病気が多いイメージがあるが、1990年から減っているし、ヨーロッパも2000年ぐらいから激減している。日本がどんどん増えるのは食が悪いからだ。もしも(医療費が)37兆5000億円から6兆円に戻ったら31兆5000億円もある。消費税は24兆円ぐらいだから、消費税もいらないし、まだ10兆円もある」と語った。

 日本は世界的に見ても平均寿命が長く男性2位、女性1位、男女合計でも1位だが、この結果との関係をどう見るか。「それも31兆5000億も使って延命しているからだ。健康寿命は12年、男性なら16年も乖離している。だから男性は最後の16年は、誰かがいないと生きていけない。そこの介護や医療にものすごくお金がかかっている。無理やり薬や治療で延命しても健康ではない」と説明した。

■海外への依存脱却が命題とも
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