西村社長は「例えば、居酒屋とかでも混んでいるときって『2時間でお願いします』だったりとか、時間を指定されることが普通にあるなかで、なぜかラーメン二郎だけが『生意気だ』みたいになる」と指摘して「ある意味『ラーメン二郎の特異性』『カリスマ的な立ち位置』『熱烈なファン』というのを表わしていて、まったく同じことをやっているのに片やすごく叩かれ、片や何の違和感もないというのが、すごく面白い」とコメント。

 「今回の騒動はラーメン二郎にとってマイナス?」という質問には「興味を持った人が多いんじゃないか」として「僕がいつもマーケティングで言ってるのは、ある程度大きく知られようと思ったときに、一番いいのはアンチを生むこと。僕のCMも逆にイラっとさせるとか『なんか鼻につくな』というのが、実は結構効いている。今回あれだけの露出ですから、当然ハレーション、副作用も出てくるので、それを差し引いてもすごくプラスになったと思う。コアな人からすると『いやいや、それでも俺たちはこういう所がいい』という、ロイヤリティを上げる部分にもつながっているので、僕はすごくプラスになったと思う」と、持論を展開した。

「ラーメン二郎はある意味『上から目線』のままでいい。変える必要もなければ、逆に“らしさ”が出ていい。逆にそうなること自体がうらやましい。そう思っていると思う、他のラーメン屋さんも」(西村社長)

アクがあるほどCM好感度が上位に
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