実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の提言トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #15』が7月18日に配信。「貧しさから培われるもの」を議論した。
株式会社アスクワン代表取締役 加藤典幸氏は「一文無し・客なしから始まった」と振り返る。
「43歳の時、ある不動産業の社長から『自分は(年だし)辞めるから引き継いでくれないか』と話をいただき、『せっかくのいいチャンスだ』と引き受けたが借金のある会社だった。その後、5年ほど借金を返しながら続けていたが、会社が少しずつ良くなったところで前の社長が『やっぱり俺がやるよ』と戻ってきた。だから自分は潔く辞めて改めて一人で始めた」
話を聞いていたMCの古舘伊知郎は「なんだそりゃ」と憤慨。
そんな当時の加藤氏は周囲から「お前ポンコツだな」「ポンコツで大丈夫なのか?」と言われ、「何くそ」という精神で仕事に取り組んできたという。
だが古舘はここで意外な面に着目。「ポンコツだと人がほっとかない。(加藤氏は)人徳もある。(これまでも)必ず誰かに助けてもらっている」と指摘した。
株式会社新栄建設 代表取締役 阿部将氏は「(損して得取れは)一理ある。だが、僕はそうなったら怒り狂ってしまうかも。『出来ないことを人に押し付けたらもう潔く引いてよ』と思ってしまう」と見解を示した。
ここまでの話を聞いた弁護士の北村晴男氏は「仮に弁護士のところに相談に行っても『株式会社は『所有』と『経営』を分離している。雇われ社長とはそういうものです』などと言われてしまう。だから、ご自分で培った力が最後財産になる」と述べた。


